一般財団法人 環境イノベーション情報機構

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環境情報に関するアンケート調査結果

 この調査は、皆様が環境情報に対してどのようなニーズを持ち、また、環境情報の入手に際してどのようなご不満を感じているかを把握し、EICネットの一層の充実に活用するとともに、環境省の関係部局にもご報告し、環境情報の提供のためのより効果的なシステムの構築に役立ることを目的に実施したものです。

 皆様から多くのご回答を頂戴いたしました。ご協力に対し、厚くお礼を申し上げます。

 以下に、結果概要を報告させて頂きます。

1.調査の概要

(1)調査方式

  • webアンケート方式
  • EICネットに掲載
  • 掲載期間:2002年8月8日〜2002年8月31日

(2)回収数

  • 回収数:180サンプル

(3)回答者の属性

  • 性別では、8割強が男性からの回答となっている。
  • 年齢構成では、40〜60代がそれぞれ約2割、20代が約1割などとなっている。
  • 職業構成では約半数を会社員からの回答が占める。その他、公務員・団体職員が1割強、自営(農林水産関係)が約1割となっている。

図 1 性別(n=180)

図 2 年齢構成(n=180)

図 3 職業構成(n=180)

2.調査結果

(1)関心を持っている環境問題

  • 関心を持っている環境問題としては、9割の回答者が「地球温暖化」をあげている。
  • 次いで、「日常生活から出るゴミの減量化やリサイクル」(71%)、「ダイオキシンや環境ホルモンなどの化学物質による環境の汚染」(68%)など、近年話題となることの多い身近な環境問題があげられている。
  • さらに「国内外の重要な自然・生態系の破壊」(66%)、「発展途上国の環境汚染」(65%)など、地球規模の環境問題に対しても高い関心が寄せられていることがわかる。
  • 逆に関心が低いのは、「地盤沈下」(7%)、「カラスなどの野生生物の管理」(22%)、「シックハウス問題などの室内の化学物質汚染」(29%)、「騒音・震動・悪臭などの地域の大気環境に関する問題」(32%)などとなっている。

図 4 関心を持っている環境問題(複数回答、n=180)

【自由回答】

  • 「関心のある環境問題」に対して、自由回答で寄せられた内容をみると、ヒートアイランドや海水面の上昇など「地球温暖化」に対する問題意識、「森林破壊」に対する問題意識、「環境学習」に対する関心などが、複数の回答者から指摘されている。

(2)環境情報の入手方法

  • 環境情報の入手方法としては、「新聞やテレビなどのマスコミを通じて」「インターネットを通じて」が9割前後と、この2つの情報源が主要な情報入手手段となっている。
  • 次いで、「書店などで購入する書籍・雑誌から」「日常の業務活動を通じて」という情報入手手段を、それぞれ約半数の回答者が利用している。

図 5 環境情報の入手方法(複数回答、n=180)

【自由回答】

  • 情報入手先について、「その他」と回答した人に対して具体的内容を尋ねたところ、「NGO・NPO・各種団体等」から情報を得ている回答者が多数いることが明らかとなった。
  • その他「メールやメールマガジン」「講演会・セミナー・シンポジウム等」が情報入手先としてあげられている。

(3)インターネットを通じて入手したい環境情報

  • インターネットを通じて入手したい環境情報としては、「環境問題に対する一般的な知識」(76%)、「産業活動から発生するばい煙、排水、廃棄物などの環境への負荷に関する情報」(64%)、「環境問題に対する国や地方公共団体の取組に関する情報」(64%)「関心のある環境問題や現実に困っている環境問題への具体的な対応方法」(63%)などとなっている。

図 6 インターネットを通じて入手したい環境情報(複数回答、n=180)

【自由回答】

  • インターネットを通じて入手したい情報について「その他」と回答した人に具体的内容を尋ねたところ、「一般向け情報」「環境技術情報・専門情報」「体系的・横断的情報」「環境教育情報」「法令・法規制情報」など、多岐に渡る項目があげられた。

(4)ホームページで入手できない情報の有無や情報入手先に対する不満

  • ホームページで入手できない情報の有無については、約半数が「わからない」と回答しており、ホームページで入手できる情報の範囲が明確になっていない状況がうかがわれる。また、「入手できない情報がある」(33%)が「入手できない情報はない」(15%)を大きく上回っている。
  • 環境情報入手に関するホームページに対する不満については、「ない」(42%)が、「ある」(27%)を上回っているが、インターネット以外の方法の情報入手に対する不満(「ない」(33%))と比較すると、不満に感じている人の割合が高い。

図 7 ホームページで入手できない情報の有無や情報入手先への不満(n=180)

【ホームページで入手できない情報:自由回答】

  • ホームページで入手できない情報について、具体的に回答してもらったところ、表 4、表 5に示す多様な情報の入手を希望する回答が寄せられた。
  • 「法規制」「海外情報」「地域情報」など、環境情報の分野、種類ではカテゴリー分けできない事項への入手希望もあげられている。

【EICネットや環境省その他のホームページに対する不満:自由回答】

  • EICネットや環境省その他のホームページに対する不満を具体的に回答してもらったところ、「法令・法規制に対する情報の不足」「解説・意見・主張がないこと」「体系化・横断的情報の不足」「情報量の不足・リンク不足・事例不足」「使いにくい」などに対する不満が多数寄せられた。

【インターネット以外の方法による情報収集に対する不満:自由回答】

  • インターネット以外の方法による情報収集に対しては、「入手が困難」「法令・法規制情報の不足」「地域情報の不足」「行政に対する不満」などがあげられた。

(5)EICネットに対する要望

  • EICネットの表示の仕方やコンテンツの内容等について尋ねたところ、「ビジュアル等情報発信方法の工夫」「検索機能の向上」「掲示板機能(双方向情報交換の場)の追加」「一般向け情報・環境教育情報の充実」などの要望が寄せられた。

(6)その他自由意見

  • その他自由意見として、「サイトの構成」「地域情報・海外情報の不足」「情報量の不足」「環境省との棲み分け」などに対する意見が寄せられた。
  • また「使いやすく評価できる」という意見もあげられている。

(7)参考:性別、年齢、職業による回答結果

[1]男女別の調査結果

  • 環境問題への関心は、総じて男性のほうが高い。
  • ただし「日常生活から出るゴミの減量化やリサイクル」に関しては20ポイント程度、女性の関心が高い。

図 8 関心を持っている環境問題(男女別)

  • 環境情報の入手方法は、「業務活動を通じて」が若干男性の比率が高く、「サークル活動を通じて」が若干女性の割合が高いが、全体的に男女とも大きな差異はない。

図 9 環境情報の入手方法(男女別)

  • インターネットを通じて入手したい情報に対しては、総じて男性のほうが回答率が高く、関心の高さがうかがわれる。
  • ただし「産業活動から発生するばい煙、排水、廃棄物などの環境への負荷に関する情報」は女性の関心が10ポイント程度高い。

図 10 インターネットを通じて入手したい情報(男女別)

  • ホームページで入手できない情報の有無や情報入手先への不満は圧倒的に男性の不満が高い。

図 11 ホームページで入手できない情報の有無や情報入手先への不満(男女別)

[2]年齢別の調査結果

  • 「関心を持っている環境問題」への回答率は、総じて50代、60代が高く、高齢層の関心の高さがうかがわれる。
  • 「騒音・振動・悪臭などの地域の大気生活環境に関する問題」「日常生活から出るゴミの減量化やリサイクル」など、身近な生活に関する問題については、20代、30代の関心が高い。

表 12 関心を持っている環境問題(年齢別)

  • 環境情報の入手方法については、年齢による大きな差異はない。
  • 「日常の業務活動を通じて」は30代の回答率が他世代より高い。

表 13 環境情報の入手方法(年齢別)

  • インターネットを通じて入手したい環境情報についても、総じて50代、60代の回答率が高く、これら世代の環境情報収集に対する関心の高さがうかがわれる。
  • ただし、「環境問題に関する一般的な知識」に対しては20代の関心が高い。

表 14 インターネットを通じて入手したい環境情報(年齢別)

  • ホームページで入手できない情報の有無や情報入手先への不満は、情報収集に対する関心の高さを反映し、50代、特に60代で不満傾向が強い。

表 15 ホームページで入手できない情報の有無や情報入手先への不満(年齢別)

[3]職業別の調査結果

 注)回答者数の多い「会社員」「公務員・団体職員」「自営(農林水産以外)」と、それ以外の業種をすべて「その他」として、クロス集計を行った。

  • 関心を持っている環境問題について、特に職業による差異はみられない。

表 16 関心を持っている環境問題(職業別)

  • 環境情報の入手方法については、自営(農林水産以外)の「書籍・雑誌利用」の高さが特徴的である。
  • 「日常の業務を通じて」は公務員・団体職員に多い。

表 17 環境情報の入手方法(職業別)

  • インターネットを通じて入手したい環境情報としては、自営(農林水産以外)で「家庭や職場周辺の環境の状況」「身近な自然・生態系に関する情報」「家庭や職場周辺に存在する環境の汚染源に関する情報」「日常生活から発生する汚水やゴミなどの環境への負荷に関する情報」など、身近な環境問題への関心が高い。

表 18 インターネットを通じて入手したい環境情報(職業別)

  • 自営(農林水産以外)で、インターネット以外の環境情報入手に対する不満が高い。これは。自営(農林水産以外)における書籍・雑誌利用の高さを反映し、不満も高いものと考えられる。

表 19 ホームページで入手できない情報の有無や情報入手先への不満(職業別)