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アザラシ 環境用語

作成日 | 2009.10.14  更新日 | 2015.01.23

アザラシ

アザラシ   【英】seal  

解説

食肉目アシカ亜目(鰭脚類と言われる)アザラシ科の海棲哺乳類海獣類)の総称。海域や大きな湖に生息する。

現在、世界では18種の生息が知られており、南極海やカリブ海などに生息するミナミアザラシ亜科と北極圏をはじめとする寒い海域やバイカル湖などに生息するキタアザラシ亜科に分類される。

日本では、キタアザラシ亜科のアゴヒゲアザラシ、ゼニガタアザラシ、ゴマフアザラシ、ワモンアザラシ、クラカケアザラシの5種が見られる。これらのうちゼニガタアザラシは北海道の海岸(襟裳岬など)で1年中見られるが、その他のアザラシの大部分は、冬の流氷とともに北海道まで南下しつつ、氷上で繁殖(はんしょく)と子育てを行ない、春になると、また北の方へと移動していくことが知られている。

希にアザラシは、通常の生息域を離れて行動することが知られている。2002年、多摩川に現れて話題になった「タマちゃん」は、アゴヒゲアザラシである。

なお、2002年の「鳥獣保護法」の改正により、従来同法の対象でなかったアザラシ類を含む海獣類は同法の対象とする鳥獣類に含まれることとされた。

また、南極のアザラシを保護するための条約(通称・アザラシ条約、1972年にロンドンで採択、1978年発効)により、南極で見られる6種のアザラシの商業的捕獲は禁止されている。

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