一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.09.10 更新日 | 2009.10.14
代償植生
ダイショウショクセイ 【英】Secondary Vegetation
解説
さまざまな人為的影響が加えられた後に成立した植生。自然植生の対語として使われる。
農耕地や人工林などのほか、刈り取り、伐採などによって成立した里山や草原なども含む。人為的影響がなくなると徐々にその構成種が変化して自然植生に向けて遷移する。日本の現存植生のほとんどは代償植生。
里地、里山を形成する代償植生は自然に成立したものではないが、長期間に渡って維持されてきたため、そうした環境に適応した生物も多数存在している。近年、山村地域における過疎化や高齢化、産業活動の変化に伴って、コナラ林に代表される代償植生の伐採がほとんど行われなくなっている。これにより生物相に変化が起こり、生物多様性維持の面から問題視されている。
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関連Webサイト
- 環境省・生物多様性センター:http://www.biodic.go.jp/reports2/5th/vgtmesh/index.htm