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イリオモテヤマネコ 環境用語

作成日 | 2003.09.10  更新日 | 2009.10.14

イリオモテヤマネコ

イリオモテヤマネコ   【英】Iriomote Cat  

解説

ベンガルヤマネコに近縁な野生ネコで、1967年に新種記載された。沖縄県西表島にのみ分布している。体重は3-4kg程度、オスの方がメスよりやや大きい。体色は黒っぽい茶色で腹面は淡色、側面には灰褐色の地に暗褐色の斑紋が散在する。後頭部から額、眼の周りに白と黒の縞が走る。耳介の先が丸く、背面に白斑がある。

生息数は1985年と1994年の調査でともに100頭前後と推定され、この間の急激な変化はないものと考えられている。存続を脅かす主たる原因として、生息地の自然環境の改変、交通事故、イヌによる捕食があげられる。1972年に国の天然記念物、1977年に同特別天然記念物、1994年に種の保存法(1992)により国内希少野生動植物種に指定され、生息環境や個体の生息状況等のモニタリングを中心とした保護増殖事業が展開されている。環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧IB類(EN)。

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