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フロン 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2019.06.27

フロン

フロン   【英】Fluorocarbon  

解説

フロンは、フルオロカーボン(フッ素と炭素の化合物)の総称で、それに塩素を含むCFC(クロロフルオロカーボン)、水素と塩素を含むHCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)、水素のみを含むHFC(ハイドロフルオロカーボン)がある。

これらの物質は、化学的に安定で反応性が低く、ほとんど毒性を有しない。また揮発性や親油性などの特性を持っており、冷蔵庫などの冷媒、半導体などの精密な部品の洗浄剤、ウレタンフォームなどの発泡剤、スプレーの噴射剤などとして幅広く使用されてきた。

しかし、塩素を含むCFCやHCFCは、対流圏ではほとんど分解されずに成層圏に達し、そこで塩素を放出してオゾンを酸素原子に分解することがわかった。これがいわゆるオゾンの破壊である。こうした状況を受け、「オゾンの保護に関するウィーン条約」や「オゾンを破壊する物質に関するモントリオール議定書」によりCFCやHCFCの全廃が進められている。

一方、代替フロンとして生産・消費が急増しているHFCは、塩素を含まないのでオゾンを破壊しないものの、大きな温室効果を持つことから、モントリオール議定書ギガリ改正により生産・消費に新たに規制が設けられることとなった。(2019年5月改定)

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