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ヤンバルテナガコガネ 環境用語

作成日 | 2003.09.10  更新日 | 2009.10.15

ヤンバルテナガコガネ

ヤンバルテナガコガネ  

解説

コウチュウ目コガネムシ科。沖縄本島北部の原生林のみに生息する日本最大の甲虫。体長は約6cm。

大木のうろに産卵し、幼虫はその中でフレーク状になった腐植物を食べて育つ。幼虫期間は約3年、メス1頭の産卵数は約10個で繁殖率は非常に低い。分布域が狭く、生息できる環境も限られているため、森林伐採や密猟の影響は非常に大きいと考えられている。1983年に発見され、1985年に国の天然記念物に指定された。種の保存法(1992)により、1996年に国内希少野生動植物に指定された。環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧I類(CR+EN)とされている。

1997年に環境庁(現環境省)を中心に保護増殖事業が策定され、(1)生息状況などの把握・モニタリング、(2)生息環境の維持・改善、(3)人工繁殖と個体の再導入(人工繁殖させた個体を自然の生息地に戻すこと)、(4)密猟の防止、(5)普及啓発 ―などが行われている。

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