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維管束植物 環境用語

作成日 | 2003.09.10  更新日 | 2009.10.14

維管束植物

イカンソクショクブツ   【英】Tracheophyte  

解説

維管束と呼ばれる通道組織を有する植物の総称。具体的には、シダ植物および種子植物(裸子植物、被子植物)をいい、菌類藻類、コケ類などと区別される。

維管束とは、水分や根から吸上げた無機養分の通路となる「木部」と、葉で光合成した有機養分の通路となる「師(ふるい)部」とを合わせた組織。木部は道管または仮道管、木部繊維、木部組織などから、また師部は師管、師部繊維、師部柔組織などから構成される。維管束植物には、ふつう根、茎、葉の分化が認められるが、これは根から水分を採り、茎で植物体を支持し、葉で養分を合成するという生活形と密接な関係を持って発達してきた形態だと考えられる。

維管束植物と非維管束植物(「維管束植物以外」とも呼ぶ)という区分は、近年、環境省および都道府県や市町村で作成されている植物版のレッドデータブックレッドリストにおいて、複数の分類群をまとめる場合によく用いられている区分である。

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