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酸性霧 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.14

酸性霧

サンセイギリ   【英】Acid Fog  

解説

酸性の霧のことで、広義の酸性雨に含まれる。

石炭や石油などの化石燃料の燃焼によって、SOxやNOxが発生する。これが、大気中で硫酸イオン、硝酸イオンに変化して取り込まれ、pHが5.6以下の酸性を示した雨や霧、雪を、それぞれ(狭義の)酸性雨、酸性霧、酸性雪といい、総称して湿性沈着という。

酸性霧は、酸性雨より約10倍酸性度が強く、直接植物体へ影響を及ぼすなど、(狭義の)酸性雨以上に甚大な影響を及ぼすと指摘されている。

霧は一個の粒子が小さくpHが低いため、植物の葉、枝、幹などへ与える影響が大きい。北アメリカにおいては、ミッチェル山のトウヒやモミの衰退は酸性霧が原因といわれている。日本でも酸性霧による森林衰退が疑われているところもある。

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