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高水敷 環境用語

作成日 | 2003.09.10  更新日 | 2009.10.14

高水敷

コウスイシキ   [同義]半安定帯  高水域 

解説

河川敷内で常に水が流れる低水路より一段高い場所。高水域または半安定帯とも言う。多少の雨では冠水しないが、洪水時には冠水する。古くから農耕などに利用されてきたが、最近では運動公園、ゴルフ場などに利用されている。

高水敷の植生には、比較的乾いた環境を好む種や、洪水時のかく乱に適応した植物種がみられる。高水敷などの氾濫原を本来の生息場所とするフジバカマのような草本種は、最近、絶滅が危惧されるものが多い。原因として、河川敷の埋立てや護岸工事による自生地の喪失、除草剤を用いた管理、人為的な草地の拡大、野焼や採草が行われなくなったことによる生育環境の悪化などがあげられる。近年、高水敷では、帰化植物であるセイタカアワダチソウやヒメムカシヨモギ、オオブタクサ、ヒメジョオンなどが優占することが多く、帰化植物の定着の場となっている。

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