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陸産貝類 環境用語

作成日 | 2003.09.10  更新日 | 2009.10.14

陸産貝類

リクサンカイルイ   【英】Land Snails  

解説

カタツムリ類など陸域を主な生活空間とする貝類のこと。軟体動物の中で、石灰質の殻をもつ動物を貝類と呼び、生息場所に応じて、海産貝類・淡水産貝類・陸産貝類の3つに便宜的に分けている。陸産貝類は淡水産貝類から分かれたと考えられている。

厚い殻や粘膜など乾燥を防ぐための機構や肺を持つことなど、貝類としては陸で生活するのに適応した形態をしている。移動能力が低く、乾燥などの環境変化に弱いため、海や乾燥地域を越えられず、地域的に隔離されて種分化が起こるものが多い。日本には約800種が生息しているが、そのほとんどが固有種。分布域が狭く、環境条件の変化に敏感に反応する。こうした特性から、陸産貝類は重要な「環境指標動物」のひとつとなっている。また、環境省のレッドデータブックにも多数の種が掲載されている。

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