一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.09.10 更新日 | 2009.10.18
[略]外来生物 / 移入種
解説
生物学の用語としては、人為に限らず何らかの理由で対象とする地域や個体群の中に外部から入り込んだ個体の種を指すが、一般的には「移入種」と同義語で人為により自然分布域の外から持ち込まれた種をいう。自然に分布するものと同種であっても他の地域個体群から持ち込まれた場合も含まれる。
外来種(移入種)は在来の生物種や生態系に様々な影響を及ぼす。中には奄美・沖縄のマングース、小笠原のノヤギ、アノールトカゲのように在来種の絶滅を招くような重大な影響を与えるものもある。
このため、最近では外来種問題は、生物多様性の保全上、最も重要な課題の一つとされ、地球レベルでは生物多様性条約の枠組みの中で対策が検討されている。また、国内では一部で外来種の駆除が進められているほか、外来種対策のための「外来生物法」が2004年6月に公布された。