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エネルギー・コンセプト【ドイツ】 環境用語

作成日 | 2011.10.21  更新日 | 2011.10.21

エネルギー・コンセプト【ドイツ】

エネルギーコンセプト   【英】Energy Concept  

解説

ドイツにおける気候変動・エネルギー政策にかかる2050年までの長期政策ロードマップ。ドイツ連邦経済・情報省と連邦環境・自然保護および原子力安全省の両省により2010年に策定された。ここでは、90年をベースに、50年までに温室効果ガス(GHG)を80-95%削減することを目標に、GHGの削減目標のみならず、電力への再生可能エネルギーの導入目標やエネルギー効率の向上目標値などが10年ごとの中間的な目標を含め策定されている。

ドイツの20年のGHG削減目標は90年ベースで40%(他国の状況如何にかかわらない無条件目標)であり、先進国の中では最も高い削減数値を掲げている。その背景には、化石燃料を使いGHGを排出することにより経済成長を実現してきた従来の経済構造を根本的に見直すという考え方がある。すなわち、気候変動が進み、石炭・原油などの価格が相対的に高くなっていくと予測される将来の経済環境に対応し、徹底的なエネルギー効率の改善と、再生エネルギーの飛躍的な導入を行い、新技術や雇用を生み出すことによりそれをドイツ経済の強みとしていくことである。

本ロードマップのタイトルは、気候変動問題はエネルギー問題であり、その新たな概念を示すもの、とのメッセージが込められていると言えよう。

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