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緑の防波堤 環境用語

作成日 | 2014.02.27  更新日 | 2014.02.27

緑の防波堤

ミドリノボウハテイ   【英】Great Forest Wall  

解説

東日本大震災の復興に際して、震災で発生したガレキで堤防を作り、そこに植栽をして防潮機能を発揮させようとする構想。

横浜国立大学名誉教授の宮脇昭氏が提唱したもので、「緑の防波堤」または「緑の防潮堤」、あるいは「森の防潮堤」など様々に呼ばれている。氏の提唱では、震災で発生したガレキを燃やすことなくマウンド(土塁)として活用し、そこに潜在自然植生の広葉樹を植栽することにより、深く張った根の力で津波や高潮の被害から住民を守り、さらに美しい景観を創出する防潮堤として機能させることとしている。

震災被害地の各地で、国土交通省東北地方整備局を含め、自治体や民間団体・企業がこの構想を取り入れた植樹活動などを実施している。一方で一部からは、実際に選定・植栽された樹種による遺伝的攪乱といった生物多様性の観点などからの疑問も寄せられている。(2013年9月作成)

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