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プルサーマル利用 環境用語

作成日 | 2016.09.30  更新日 | 2019.07.04

プルサーマル利用

プルサーマルリヨウ   【英】Mixed Oxide Fuel  [同義]プルサーマル 

解説

和製英語であり、プルトニウム(Plutonium)と原子炉(Thermal Reactor)の頭文字をつなげたもの。

具体的には、原子炉で使用した後の使用済み燃料を再処理することで取り出したプルトニウムとウランを混ぜた燃料(「混合酸化物燃料(MOX燃料)*」という。)を、既存の原子力発電所(軽水炉)で利用しようとすること。

プルサーマルは、ウラン資源の利用効率が高まるとともに核兵器の原料ともなりうるプルトニウムを利用・処分できるとして、核燃料サイクルの重要な一部を構成する考え方・技術である。

いくつかの原子力発電所でプルサーマル運転を開始したものの、東京電力福島第一原子力発電所事故(2011.3.11)後、定期検査とともに逐次それらの運転を休止した。その後、関西電力高浜原子力発電所3,4号機(福井県)が再稼働し、プルサーマル利用をはじめたが、大津地方裁判所による運転差し止めの仮処分決定(2016.3.9)がなされ休止中である。その他、再稼働を申請している原発ではいくつかプルサーマル利用の計画がある。

(*)二酸化ウランと二酸化プルトニウムを混合して作る核燃料。(2016年6月作成)

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