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ネオニコチノイド 環境用語

作成日 | 2017.09.19  更新日 | 2017.09.19

ネオニコチノイド

ネオニコチノイド   【英】neonicotinoid  

解説

クロロニコチニル系農薬の総称。ニコチンに似た成分(ニコチノイド)をベースにする物質。

天然物であるニコチンやニコチノイドは、古くから殺虫剤として使用されてきたが、人間や家畜への毒性が高いため、使用されなくなった。そこで、人間や家畜への影響が少なく、昆虫に対して選択的に神経毒性を発揮する新しい農薬としてネオニコチノイド系農薬が開発された。現在多くの国でガーデニング用、シロアリやゴキブリ駆除、ペット向けや住宅建材など広範囲に使用されているが、ミツバチなどの減少の原因の一つとの指摘もある。

このためEUなどでは、ネオニコチノイド系の3種(クロチアニジン、イミダクロプリド、チアメトキサム)について、2013年12月より使用が規制されている。フランスはより厳しく、2018年9月から一部を除き使用禁止となり、さらに2020年7月から全面禁止の予定である。

日本では、ネオニコチノイド系農薬の7種(前述の3種に加え、ジノテフラン、ニテンピラム、アセタミプリド、チアクロプリド)が使用可能となっている。

なお、農水省では、「農薬による蜜蜂の危害を防止するための我が国の取組(Q&A)(2016.11月改訂)」を公開している。(2017年8月作成)

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