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凝集沈殿 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.14

凝集沈殿

ギョウシュウチンデン   【英】Coagulation-Sedimentation Method  

解説

水質保全対策技術のひとつで、凝集材を用いて水中の粒子を沈殿させること。

粒子の沈降速度は、粒子のサイズや密度が大きくなるほど増し、逆に液体の密度が大きくなると低下する。粒子サイズが0.01mm程度以上の懸濁物質は自然に沈降する。それ以下の粒子では沈降速度が約1cm/分以下となるために、凝集剤を添加して粒子サイズを大きくし沈降速度を高くする。さらに懸濁状態から溶解状態や、コロイド状態の場合は、粒子の表面が同符号の電荷に帯電し(多くの場合負電荷:ゼータ電位)互いに反発し、安定に分散している。これに反対電荷をもつコロイド液か電解質溶液を添加すると電荷が中和されて粒子間に引力が働き塊状になり沈殿する。

凝集剤には、無機性の硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム、硫酸鉄、塩化鉄などがあり、リン酸塩は消石灰や硫酸バン土によりを析出、除去する。高分子凝集剤は従来はコロイド粒子のみであったが、最近は着色性物質、COD、油分なども除去できる。

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