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コウノトリ 環境用語

作成日 | 2003.09.10  更新日 | 2023.09.06

コウノトリ

コウノトリ   【英】Oriental White Stork  

解説

コウノトリ目コウノトリ科の鳥類で、学名はCiconia Boyciana。全長約1m、翼を広げると約2mになる大型の水鳥

1962(昭和37)年に特別天然記念物、1993(平成5)年に国内希少野生動植物種にそれぞれ指定。また、環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧IA類(CR)。

過去には日本を含むアジア北東部に広く分布していたが、日本では1964年の豊岡市(兵庫県)での確認以降繁殖個体群は消失し、「武生(福井県で保護捕獲)と命名された個体」が豊岡市の人工飼育場へ移送された1971年2月27日をもって、野生絶滅とされている。

なお、減少・絶滅の原因として、生息環境の消失・悪化と、農薬による汚染などがあげられている。

日本では、兵庫県立コウノトリの郷公園が、1994年に、コウノトリ野生復帰計画を開始し、野外への再導入の準備として、生息環境や餌環境の研究・整備や、放鳥予定個体の野外順化などを実施してきた。

2005年9月には、豊岡市で、5羽のコウノトリが放鳥されている。

2011年から福井県が兵庫県の協力を得て同様の取り組みを開始しており、2019(令和元)年には同県坂井市で4羽の巣立ちが確認されている。

2023年2月28日現在、野外のコウノトリは、兵庫県や福井県のほか、京都府、徳島県、鳥取県、島根県などに300羽が生息しており、その数は増加傾向にある。(2023年4月改定)

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