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「環境教育・環境学習の推進に関するアンケート調査」結果報告EICネット

「環境教育・環境学習の推進に関するアンケート調査」結果報告

(独)国立環境研究所では、昨年の11月から12月にかけて、小中学校の教職員を対象に「環境教育・環境学習の 推進に関するアンケート調査」を実施しました。この調査は、環境教育・環境学習の 現状を把握し、EICネットからの情報発信を充実させることなどを目的に郵送で行ったものです。その結果をEICネットを通じてご報告いたします。なお、調査結果の取りまとめについては(株)UFJ総合研究所にお願いしました。
ご回答いただいた教職員の方々に対し、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。どうもありがとうございました。

平成16年2月24日 (独)国立環境研究所
環境情報センター

1.調査の概要

実施期間 2003年11月20日〜12月5日
実施方法 郵送
調査対象者

注1に示す1都1道13県を選定しました。その後、それぞれの教育委員会に対象校の抽出を依頼しました。なお、教育委員会で抽出できない場合には、全校リストから無作為抽出しました。
(注1):北海道 山形県 福島県 茨城県 埼玉県 東京都 新潟県 静岡県 岐阜県 富山県 和歌山県 島根県 広島県 香川県 佐賀県

調査対象数 1都1道13県とも小・中学校10校(小中学校とも計150校)
有効回答数 小学校64(有効回答率43%)、中学校60(有効回答率40%)

2.回答者の属性

回答者の性別、年齢をお聞きしました。

性別

小学校、中学校とも男性教員からの回答が多く、特に中学校は男性教員が88%を占めていました。

回答者の性別
図1 回答者の性別

年齢

小学校、中学校とも40代の教員が6割以上でした。

回答者の年齢
図2 回答者の年齢

3.環境教育・環境学習のとらえ方

環境教育・環境学習をどのようにとらえているかお聞きしました。

「環境問題に関する知識の習得だけでなく、環境保全活動への取り組みにつなげるためのもの」という回答が、小学校、中学校とも圧倒的に多く80%以上におよびました。

環境教育・環境学習のとらえ方
図3 環境教育・環境学習のとらえ方

4.環境教育・環境学習の実施の状況

 学校における環境教育・環境学習の実施状況をお聞きしました。

授業の中で定期的に実施している」が小学校で64%、中学校で60%ともっとも多く、次いで「行事やクラブ活動にからめるなど、まとまった時間を確保して実施している」が続いています。中学校では「その他」も28%と多く、自由回答の結果をみるとその多くが「総合的な学習の時間」での取り組みでした。

環境教育・環境学習の実施の状況
図4 環境教育・環境学習の実施の状況(複数回答)

表1 環境教育・環境学習の実施(その他自由回答)

都道府県 学校 環境教育・環境学習の実施(その他自由回答)
新潟県 小学校 委員会活動で各週、高学年で取り組んでいる。全校へ呼び掛ける等の活動。
岐阜県 小学校 定期的ではないが総合学習の時間に取り入れている。
福島県 小学校 こどもエコクラブや、総合学習のテーマになったとき、季節ごとに自然保護協会の方を講師に自然観察会を実施。
山形県 小学校 学校裁量の時間を活用している。
静岡県 小学校 授業の中で実施している。(定期的ではない。)
静岡県 小学校 総合学習において取り組んでいる。
富山県 小学校 生活科や総合的な学習の中で一部行っている。
福島県 小学校 総合的な学習の中で。
北海道 小学校 総合の共通テーマになっていて、3年生以上が学習している。又、行事などとからめて活動している。
北海道 小学校 総合的な学習の時間の一部で行っている。
不明 小学校 委員会活動、総合的な学習での取り組み。
福島県 中学校 総合学習の中で、環境をテーマとして活動している生徒がいる。
北海道 中学校 愛護少年団活動で実施。
静岡県 中学校 生徒会活動の中に位置づけて取り組んでいる。
新潟県 中学校 総合的な学習の時間。
埼玉県 中学校 総合的な学習の時間に実施。
佐賀県 中学校 総合的な学習の中でコースを設定し、取り組んでいる。
新潟県 中学校 学年総合の時間を使って学習する時がある。
佐賀県 中学校 総合学習で環境をテーマに取り組んでいる。
広島県 中学校 理科(3年)、保体(2年)、社会(3年)の中で行っている、つまり不定期。
岐阜県 中学校 総合の時間が中心。授業でも取り組む。生徒会活動でも行っている。
岐阜県 中学校 PTAの事業として親子で取り組む活動がある。
静岡県 中学校 地域清掃を定期的に行う、総合学習の一部として行う。
富山県 中学校 「総合的な学習の時間」に環境について取り組んでいる生徒がいる。
北海道 中学校 総合学習。

5.環境教育・環境学習に取り組んでいない理由

環境教育・環境学習に取り組んでいないとの回答者にその理由をお聞きしました。

「時間の確保が困難である」「予算が少ない」「取り組み方法がわからない」などがあげられました。

環境教育・環境学習に取り組んでいない理由
図5 環境教育・環境学習に取り組んでいない理由(複数回答)

6.環境教育・環境学習に取り組むときの問題点

環境教育・環境学習に取り組んでいる学校に「取り組む場合の問題点」をお聞きしました。

小学校、中学校とも約半数の学校が「予算が少ない」をあげ、次いで小学校、中学校とも44%が「時間の確保が困難である」としています。その他、「適当な教材が少ない」(中学校27%、小学校20%)、「取り組み方法がわからない」(小学校24%)、「指導者研修の機会が少ない」(小学校20%、中学校18%)などがあげられました。

取り組む場合の問題点
図6 取り組む場合の問題点(複数回答)

7.環境教育・環境学習を実施する際の問題点に対する解決策や要望

上記6の問題点に対する解決策や要望について、自由回答形式でお聞きしました。

表2 環境教育・環境学習を実施する際の問題点に対する解決策や要望

都道府県 学校 取り組む場合の問題点に対する解決策や要望等
新潟県 小学校 地球規模の知識(オゾン層、CO2増加など)と、身近で行っている取り組み(省エネ、リサイクル)がなかなか結び付かなかった。
埼玉県 中学校 各教科・領域の中で、環境教育に関連する内容を、年間指導計画に位置づけ系統的に取り組むよう試みている。また、2泊3日の宿泊体験セミナーの中で、ネイチャーゲーム等の環境体験も行っている。
岐阜県 小学校 主に総合的な学習の時間に行っているが、英語活動に多くの時間をさいているため、時間の確保が難しい。
福島県 小学校 たとえば、ごみの問題であったら、経済的視点をとり入れる(区別化?差別化?)。リサイクルしやすい順に。飲料水…ビン<一番安く>、紙<二番目>、ペットボトル<一番高く>。
岐阜県 小学校 環境に関する研修会に参加することで、取り組み方を学んだり、アドバイスを気軽に受けることができる指導者に知り合ったりでき、いいことだと思ったので環境学習を進める上で役立つ研修会がたくさんあるといい。
広島県 小学校 地域で活動している人に指導していただくために、予算化もしてもらい利用しているが、行政や関係機関の積極的な児童、生徒への働きかけもほしい。(県の環境保健協会は毎年、川の水生物しらべを地域に出て行って下さっている。3年に1度−町内3校に対し)
山形県 小学校 校内での指導計画の作成を早急に行う。
新潟県 小学校 研修を受けるための旅費の確保が困難である。
北海道 小学校 環境教育に関する実践があれば。
静岡県 小学校 各教科の学習内容にそって、発展的に扱うことが多いため、その学習内容からどのような環境学習が可能か、事例をいくつか示してほしい。
広島県 小学校 地域の学識経験者等をゲストティーチャとして招き授業を支援していただいている。
静岡県 中学校 教員の時間的なゆとりがなく、環境教育の大切さは十分理解できるが重点的に力を入れて取り組むことができない。生徒の学習では校外学習等受け入れ先を見つけることが大変である。
静岡県 中学校 市県から補助金が出ると大変に助かる。
東京都 中学校 校外へ体験学習するときの交通手段としてのバス代の予算が確保されていない。講師の人件費が保障されていない。
島根県 中学校 リーダー研修等実施されているのは知ってるが、日常の職務に追われ受講しにくい。
岐阜県 中学校 本校では1年生の総合的学習で取り組んでいるが、小学校と違い弾力的に時間割の運用ができないので、授業時間の確保に困っている。
広島県 中学校 授業で環境を扱う時間があまりない。
福島県 中学校 放課後の活用。
富山県 中学校 主に総合的な学習(3学年)で行っているが、課題を生徒にもたせる方法が難しい。環境調査の器具等も不足している。
福島県 中学校 新聞社より「みんゆう環境賞」として15万円の支金援助を頂く。
新潟県 中学校 今後、総合にからめて実施したいが、200名の同時進行の授業でありやり方に工夫が必要である。
埼玉県 中学校 東電で配布してくださるようなCD-ROMは有効な資料である。社会や企業が持っている情報やノウハウを提供してほしい。
静岡県 中学校 目先のことの処理が優先されがちなため、難しい。
福島県 中学校 PTAの予算等をやりくりして、なんとか予算を捻出している。
山形県 中学校 時間にゆとりがない。
福島県 中学校 総合的な学習の時間や、創意の時間などで取り組む。
福島県 中学校 長年同じようなテーマに取り組んでいるが、発展性がない。

8.開始してからの年数

環境教育・環境学習を開始してからの年数をお聞きしました。

小学校、中学校とも「2年以上4年未満」がもっとも多く、次いで「4年以上6年未満」が続きます。小学校は「2年未満」が2%と少ないのに対し、中学校は「2年未満」も13%でした。

開始してからの年数
図7 開始してからの年数

9.取り組み頻度

環境教育・環境学習の取り組み頻度をお聞きしました。

小学校では低学年では「年1回」「年3〜4回」など、年数回程度の取り組みが多く、高学年になるにつれ、「毎週」「その他」の割合が増加していました。

取り組み頻度 小学校
図8 取り組み頻度 小学校

中学校の取り組み頻度は、1、2年生は「年1回程度」が約2割、「毎週」が1割以上と、取り組み頻度の高い学校と低い学校が混在しており、3年生は「年1回程度」が13%、「毎週」取り組む学校も6%と、1、2年生に比べて少なく、ほどほどに取り組む学校が多いことがわかりました。

取り組み頻度 中学校
図9 取り組み頻度 中学校

10.取り組みテーマ

環境教育・環境学習の取り組みテーマをお聞きしました。

小学校では1・2年生、3・4年生、5・6年生でそれぞれ異なる特徴を示していました。
1・2年生では「自然の保護や自然とのふれあい」が圧倒的に多く、全体の約9割の学校で取り組んでいました。
3・4年生では「日常生活に直結する環境問題」に取り組む学校が増加し、4年生では約8割の学校で取り組まれています。また4年生では「地域の環境問題」についても全体の4割の学校が取り組んでいました。
5・6年生では、取り組みテーマが多様化し、「地球規模での大気環境の問題」「酸性雨や海洋汚染など水環境の問題」「生物種の現象や砂漠化の問題」などについて取り組む学校がそれぞれ2−3割存在しました。

取り組みテーマ 小学校
図10 取り組みテーマ 小学校(複数回答)

中学校では、「日常生活に直結する環境問題」が各学年とも7割以上の学校で取り組まれており、「自然の保護や自然とのふれあい」が最も多かった小学校とは、主要な取り組みテーマが異なることがわかりました。また、小学校、特に低学年では「自然の保護や自然とのふれあい」が突出していましたが、中学校では「地域の環境問題」「自然の保護や自然とのふれあい」も各学年とも5−6割の学校で取り組まれており、多様なテーマが取り扱われ、こうした傾向は学年が進む(3年生)ほど顕著になることがわかりました。

取り組みテーマ 中学校
図11 取り組みテーマ 中学校(複数回答)

11.教員が利用する情報源

環境教育・環境学習を実施するときに教員が利用する情報源をお聞きしました。

小学校、中学校とも「ホームぺージ」「その他一般の書籍」「新聞」などが活用されていました。特に「ホームページ」を利用する学校は小学校、中学校とも6割を越え、また小学校では「教科書」と答える学校が5割を超えました。「教育委員会が作成した資料」「自分(教員)自身が作成したプリント」の利用は2割前後でした。「その他」としては、「地域の講師(人材)からの情報提供」をあげる意見が目立ちました。

環境教育・環境学習を実施するときの情報源
図12 環境教育・環境学習を実施するときの情報源(複数回答)

表3 環境教育・環境学習を実施するときの情報源(その他自由回答)

都道府県 学校 実施するときの情報源(その他自由回答)
埼玉県 中学校 文部省(当時)/環境教育指導資料(事例編)(中学校・高等学校編)
岐阜県 小学校 省エネルギーセンターパンフレット
島根県 小学校 行政機関や電力会社
福島県 小学校 県が主催するエコリーダー講習会、エコクラブの活動、(財)環境協会のセミナー講習会
福島県 小学校 地域の人材・施設
福島県 小学校 地域人材
富山県 小学校 地域の人からの話など
北海道 小学校 関係機関の資料
富山県 小学校 地域の方々からの情報
山形県 小学校 地域の講師
北海道 小学校 NPO
岐阜県 中学校 中部電力(株)
静岡県 中学校 前任者(過去)が作成した資料
佐賀県 中学校 県や国が発行した資料、HP等

12.生徒に利用させる情報源

環境教育・環境学習を実施するときに生徒に利用させる情報源をお聞きしました。

小学校では「ホームページ」「教科書」「その他一般の書籍」、中学校では「ホームページ」「その他一般の書籍」「新聞」がよく利用されおり、生徒に利用させる情報源としても「ホームページ」の利用率が高いことがわかりました。

生徒に利用させる情報源
図13 生徒に利用させる情報源(複数回答)

13.実施時の外部講師

環境教育・環境学習の実施にあたり、外部の講師を招いたりNPO・ボランティア団体の協力を得たことがあるかをお聞きしました。

小学校の73%、中学校の51%が「外部講師を招いたりしたことがある」との回答でした。

実施時の外部講師
図14 実施時の外部講師

14.外部講師等を招いた効果

上記13で「外部講師を招いたりしたことがある」と回答した方に、その効果をお聞きしました。

小学校では100%、中学校でも89%が効果があったとしており、外部講師等の招聘の効果が高く評価されていることがわかりました。

外部講師等を招いた効果
図15 外部講師等を招いた効果

15.外部講師等利用しない理由

上記13で「利用していない」と回答した方に、外部講師を招いたりNPO・ボランティア団体の協力を得ていない理由をお聞きしました。

「どのように選べばよいかわからない」が圧倒的に多く、特に小学校では80%に及び、次いで「経費が確保できない」となっており、「受け入れを認めていない」は小学校、中学校とも、回答結果においてはゼロであることがわかりました。

外部講師等を利用しない理由
図16 外部講師等を利用しない理由(複数回答)

16.インターネットの利用有無

環境教育・環境学習でのインターネットの利用状況をお聞きしました。

「自分(教員)だけでなく生徒(受講生)も情報収集に利用している」が小学校、中学校も全体の8割程度と最も多く、次いで「自分(教員)が情報収集のために利用している」が3割前後でした。「ホームページ等により、環境教育・環境学習に関する情報発信を行っている」は小学校、中学校とも1割以下で少ないことがわかりました。


図17 環境教育・環境学習でのインターネットの利用(複数回答)

「インターネットを利用していない」と回答された方に、その利用をお聞きしたところ、「パソコンの台数に制限がある」「アクセスに時間がかかる」などの物理的な理由が多いことがわかりました。

インターネットを利用しない理由
図18 インターネットを利用しない理由(複数回答)

今後の意向をお聞きしたところ、「環境が整備されれば利用したい」とする意見が多いことがわかりました。

今後のインターネットの利用意向
図19 今後のインターネットの利用意向

17.目的別の利用状況

インターネットを利用していると回答された方に、目的別の利用状況についてお聞きしました。

小学校、中学校とも「教員が情報入手ツールとして利用」「生徒が調べ学習ツールとして利用」が5割前後と多く、その他の利用方法については「教員が情報交換ツールとして利用」が小中学校とも1割程度、「成果発信ツールとして利用」が中学校で1割弱みられました。インターネットの利用が、現段階では情報検索ツールとして位置づけられていることがわかりました。

目的別の利用
図20 目的別の利用(複数回答)

18.インターネット利用の問題点

インターネット利用の問題点をお聞きしました。

「アクセスに時間がかかる」「パソコンの台数に制限がある」などの物理的な理由に続き、「生徒の問題により十分活用できない」が多いことがわかりました。「教員の問題により十分活用できない」は小学校では大きな問題と認識されていましたが、中学校では問題と認識している学校は1割程度でした。また、小学校で2割強、中学校で1割強の学校が「利用したいコンテンツがない」との回答でした。

インターネット利用の問題点
図21 インターネット利用の問題点(複数回答)

19.利用したいコンテンツ

環境教育・環境学習を行う場合の利用したいコンテンツについてお聞きしました。

小中学校とも、「環境問題を知るために基礎的な情報」や「ノウハウ的な情報」の利用意向が高く、また中学校では「e-learningシステム」や「環境保全活動への参加支援情報」なども4−5割の学校で必要性が認識されていることがわかりました。

利用したいコンテンツ
図22 利用したいコンテンツ(複数回答)

具体的なコンテンツのイメージとしては、「子どもにとってわかりやすいこと」が多くの学校から指摘されました。

表4 利用したいコンテンツのイメージ

都道府県 学校 利用したいコンテンツのイメージ
新潟県 小学校 子どもに分かりやすい(取り組むきっかけとなりやすい)サイトがあれば利用したい。
新潟県 小学校 授業の発問・指示。写真資料。
岐阜県 小学校 子ども(小学生)がみても、わかりやすいコンテンツであるとうれしい(図や映像など豊富でわかりやすい)。
新潟県 小学校 子どもの視野を広げるコンテンツ(身近な問題からグローバルな視野へ)。
北海道 小学校 特にe-learningシステムがあれば、学習の導入が楽になる。(そのような、ゲーム、ドリルなどがあれば)
島根県 小学校 小学生といえども、学習内容には相当の程度の差がある。易しいところから、より詳しい内容へステップアップできるようなコンテンツ。
岐阜県 小学校 小学生にも分かりやすいものがあるとよい。(中・高学年)
広島県 小学校 小学生に分かりやすい言葉づかいや構成のもの。
埼玉県 中学校 具体的な指導案や実践事例など、あるいはゲームなど授業にすぐに取り入れ活用できるもの。
新潟県 中学校 測定データは豊富に入手できるが、中学生レベルでは、分析が困難。データの見方や解説があるとよい。
島根県 中学校 クイズ形式で環境問題が学習できるもの。主だった環境問題を系統立って紹介しているもの。
広島県 中学校 身近かな問題で、実験を伴うもの。
富山県 中学校 環境を調べる方法例。
山形県 中学校 わかりやすい説明。

20.EICネットについて

EICネットについてお聞きしました。

EICネットを「利用している」のは、小学校で4%、中学校で2%、「知っているが利用していない」は小学校で20%、中学校では4%でした。小学校の75%、中学校の94%は「EICネットを知らない」との回答でした。

EICネットの利用・認知度
図23 EICネットの利用・認知度

21.EICネットを知っているが利用しない理由

「EICネットを知っているが利用しない理由」をお聞きしました。

「子ども向けのページが少ない」「利用できるコンテンツが少ない」などの理由があげられました。


図24 EICネットを知っているが利用しない理由

22.EICネットの今後の利用意向

EICネットの今後の利用意向についてお聞きしました。

小学校で32%、中学校で37%の学校が「今後利用したい」との回答があった一方、小学校、中学校とも「わからない」「不明」が全体の6割程度を占めました。

EICネットの今後の利用意向
図25 EICネットの今後の利用意向

23.EICネットを知らない人が具体的に利用したいコンテンツ

「EICネットを知らない」と回答した人にサイトを実際に閲覧してもらい、具体的に利用したいコンテンツをお聞きしました。

「このゆびとまれ!エコキッズ」「エコライフガイド」「わたしたちのごみは」などのコンテンツの利用意向が複数あげられました。

表5 具体的に利用したいコンテンツ
都道府県 学校 具体的なコンテンツ名
埼玉県 中学校 ピックアップ/環境クイズ/環境用語
岐阜県 小学校 エコライフガイド・このゆびとまれ!エコキッズ・わたしたちのごみは
福島県 小学校 1.このゆびとまれ!エコキッズ2.わたしたちのごみは?
広島県 小学校 Libraryこのゆびとまれ、エコライフガイドわたしたちのごみは?
埼玉県 小学校 このゆびとまれ!エコキッズ
静岡県 小学校 このゆびとまれ!エコキッズ、環境用語
香川県 小学校 ごみ、リサイクル環境学習
新潟県 小学校 ライブラリ「わたしたちのごみは?」「エコライフガイド」
埼玉県 小学校 環境Q&A、国内海外ニュース環境行政
岐阜県 小学校 右側のいろいろなカテゴリーなどが利用できそうである
不明 小学校 エコライフガイド、わたしのごみは?このゆびとまれ!エコキッズ
新潟県 中学校 環境情報ナビ、環境Q&A
茨城県 中学校 国内ニュース
福島県 中学校 環境サイト
新潟県 中学校 環境用語/環境Q&A/環境学習
福島県 中学校 このゆびとまれ!エコキッズ/エコライフガイド
岐阜県 中学校 環境用語
佐賀県 中学校 環境サイト、など、おもしろそうです
東京都 中学校 環境クイズ、わたしたちのごみは?
岐阜県 中学校 エネルギー、ごみ・リサイクルなど<注>生徒の調べ学習に利用させたいと思うが、文章も中学生向けにし、写真や図なども含めた構成を希望する又、リンク先も充実させてほしい。
山形県 中学校 環境年表

以上で「環境教育・環境学習の推進に関するアンケート調査」結果の報告を終わります。
アンケートの結果をEICネットなどからの情報発信に活かしていきたいと考えています。