一般財団法人環境イノベーション情報機構
シンポジウム 『地域にとってのエコ/グリーン・ツーリズム 〜2つの政策のずれと重なり〜』
シンポジウム『地域にとってのエコ/グリーン・ツーリズム
〜2つの政策のずれと重なり〜』
農水省がすすめてきたグリーンツーリズムとは?
環境省がすすめてきたエコツーリズムとは?
地域のためになる観光とは?
◆内容
*問題提起 …河本大地(神戸夙川学院大学 観光文化学部 講師)
*日本のグリーン・ツーリズムの政策展開と今後の課題
…宮崎 猛(京都府立大学 生命環境科学研究科 教授)
*日本のエコツーリズムの政策展開と今後の課題
…広瀬敏通(日本エコツーリズムセンター代表理事・ホールアース自然学校代表)
*スイスにおけるエコ/グリーン・ツーリズムの展開と地理学的アプローチの意義
…石原照敏(岡山大学 名誉教授)
*地域にとってのエコ/グリーン・ツーリズムとは―日本とドイツにおける課題と可能性―
…フンク・カロリン(広島大学 大学院総合科学研究科 准教授)
*ディスカッション
◆日時:2008年11月29日(土)13:00〜17:00
◆会場:神戸夙川学院大学 101教室
神戸市中央区港島1-3-11(ポートアイランドに昨春開学!)
…行き方の詳細はポスターの地図をご覧ください。
⇒ http://wwwsoc.nii.ac.jp/hgeog/data/reikai/265reikai.pdf
◆主催:人文地理学会(第265回例会として開催)
共催:地域地理科学会、兵庫地理学協会
協力:神戸夙川学院大学
◆交流会:シンポジウム終了後、会場近くにて。
会費3000円。お気軽にご参加ください。
◆参加の申し込み
当日参加も可能ですが、事前のだいたいの人数確認のため、お名前、ご所属、交流会参加の有無の3点をメールでお知らせいただければ幸いです。
⇒ eg@kobeshukugawa.ac.jp 神戸夙川学院大学 事務局(担当:藤本)
◆趣旨
現在、世界各地で従来のマスツーリズム(大衆観光)に代わる新たな形のツーリズムが急速に展開している。その中で日本では、各省庁が海外で形成されてきたさまざまなツーリズム概念に独自の解釈を加え、それぞれにあるべきツーリズムの姿を具現化しようと試みている。その典型が、農林水産省の推進してきたグリーンツーリズムと、環境省の推進してきたエコツーリズムである。前者は、1992年から一貫して「都市農村交流」を基軸に据えた推進策を展開している。他方、比較的取り組みの新しい後者は、2008年4月に施行されたエコツーリズム推進法において「自然環境」や「伝統的な生活文化」を重視している。
しかしこれらは、現実の地域ではそれぞれ別個に展開しているわけではなく、境界線のあいまいな連続した形で展開している。また、両ツーリズムの資源には、重複するものが多々ある。したがって、エコツーリズムやグリーンツーリズムを地域振興や環境保全に真に役立つツーリズムにしていくためには、行政の縦割り的論理から脱し、地域にとってのツーリズムという視点から再検討を行う必要がある。
そこで本シンポジウムでは、エコツーリズムとグリーンツーリズムの「ずれ」と「重なり」を見極め、地域にとってのツーリズムという視点から両ツーリズム推進策の連携と相互発展の道筋を追求するための一歩を記したい。また、エコ/グリーン・ツーリズムとそれらに対する地理学的アプローチの意義を社会にアピールする場ともしたい。
ツーリズム(観光)や地域振興、環境保全などにご関心をお持ちのみなさま、
ぜひお気軽にお越しください。
【登録日】2008.09.26