ヒマラヤ山脈の真っただ中に位置する人口70万人ほどの小さな国ブータン。チベット仏教を国教とするこの王国が進めるユニークな国家目標「GNH」(Gross National Happiness:国民総幸福)が今、国連始め世界の開発学者や経済学者の関心を集めています。
「GNH」は、前ブータン王国が1976年に「GNHはGNP(Gross National Product:国民総生産)より重要である」と唱えたことが始まりでした。ブータンにとっては、昔ながらの生活文化や価値観を大切にすることを改めて確認したともいえる宣言でしたが、それが開発一辺倒で経済成長を追求してきた先進国へのアンチテーゼとして、世界中で大きく注目を集めることとなりました。