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イベント情報再生可能エネルギーの系統連系問題

再生可能エネルギーの系統連系問題

【カテゴリ】 エネルギー 再生可能エネルギー

【開催日】2020.02.19

【開催地】東京都


【講師】
京都大学大学院 経済学研究科 再生可能エネルギー経済学講座 特任教授
安田 陽(やすだ よう) 氏

【重点講義内容】
系統連系問題は日本の再生可能エネルギーの普及にあたって最大の課題であると言われている。しかし、日本の変動性再エネ導入率(2017年度7%程度、2030年に10%程度)では本来、技術的に顕著な問題は発生しないレベルである。一方、諸外国で議論されている系統連系問題は将来40〜80%の再エネ大量導入を想定した議論であり、「系統連系問題」に対する考え方に内外で大きな乖離がある。
本講演では、世界の中で日本が置かれた立ち位置を再確認しながら、技術的要因と制度的要因に切り分けて日本の系統連系問題の根本問題を分析する。

1.国際動向編
 (1)世界における日本の立ち位置と「系統連系問題」の本質
2.技術編
 (1)そもそも「不安定電源」という学術用語は存在しない
 (2)バックアップ電源より柔軟性(フレキシビリティ)
 (3)蓄電池は最初の選択肢ではない
3.政策編
 (1)系統連系の根本原因としての原因者負担の原則
 (2)系統連系の基本思想としての非差別性と公平性
4.質疑応答/名刺交換

【講師プロフィール】
1989年3月、横浜国立大学工学部卒業。1994年3月、同大学大学院博士課程後期課程修了。博士(工学)。同年4月、関西大学工学部(現システム理工学部)助手。専任講師、助教授、准教授を経て2016年9月より京都大学大学院 経済学研究科 再生可能エネルギー経済学講座 特任教授。 現在の専門分野は風力発電の耐雷設計および系統連系問題。技術的問題だけでなく経済や政策を含めた学際的なアプローチによる問題解決を目指している。現在、日本風力エネルギー学会理事。IEA Wind Task25(国際エネルギー機関・風力技術協力プログラム・第25部会(系統連系))、IEC/TC88/MT24(国際電気標準会議・風力タービン・第24部会(風車耐雷))などの国際委員会メンバー。主な著作として「日本の知らない風力発電の実力」(オーム社)、「世界の再生可能エネルギーと電力システム:風力発電編」(インプレスR&D)、「再生可能エネルギーのメンテナンスとリスクマネジメント」、「理工系のための超頑張らないプレゼン入門」(オーム社)など。翻訳書(共訳)として「風力発電導入のための電力系統工学」(オーム社)など

【登録日】2019.12.20

登録者情報

【登録日】 2019.12.20

【登録者】新社会システム総合研究所

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