以上、2005年の海外環境ニュースを足早に振り返ってみました。
上位には、やはり(!?)、気候変動関係のニュースが並びました。中でも、今年は、COP11&COP/MOP1の議長国として、広範な議論をまとめ、将来の枠組みづくりにつなげたカナダ、また、G8議長国&EU議長国として、アメリカや途上国を対話の場に引っ張り出し、協力可能な分野を見出そうと奔走したイギリスの活躍が光っていました。もちろん、排出量取引スキームをスタートさせたEUも。今後の国際交渉では、京都議定書の
第一約束期間が終了する2012年以降の取り組み、アメリカや途上国の参加のあり方について、どれだけ具体的な議論ができるかが(知恵が絞れるかが)焦点になります。リーダーシップを発揮するのは、どこでしょう。
なお、10件を選んでみましたが、他にも、国連改革や国連ミレニアム開発目標の進捗状況の評価について話し合われた国連首脳会合(9月)
【7】、アメリカ議会のエネルギー法案可決(7月)
【8】、イギリスの森林認証制度や違法伐採木材対策の進展(8月)
【9】、トリノ・オリンピックがカーボンニュートラルを目指す(11月)
【10】等々、話題になったニュースがいくつもありました。来年も、示唆に富んだ、有意義な海外環境ニュースをお伝えしていきたいと思います。
2006年が、皆様にとっても、環境にとっても、素晴らしい年となりますように。