以上、2006年にお伝えした海外環境ニュースの中から、10件を選んでみました。相変わらずの独断ですいません…。
気候変動関係のニュースが多くなりましたが、中でも、今年、気になったのはアメリカの動きです。ブッシュ大統領が
京都議定書離脱を宣言してから、温暖化防止に後ろ向きな状況が続いていましたが、11月の中間選挙では、野党民主党が圧勝。環境問題に熱心な議員も多い民主党が議会多数派となり、ブッシュ大統領への圧力も増しそうです。また、アメリカ国内では、今年、カリフォルニア州が、2020年までに温室効果ガス排出量を1990年レベルに削減する州法
【3】を制定するなど、地方レベルでの取り組みも進みました。来年以降、国内・国外への対応に、さらに進展があることを期待したいと思います。
この他、今年は、トリノ冬季オリンピック、サッカーワールドカップと大きなスポーツイベントが多かったのですが、そこでの環境対策が光っていました。大勢の人が集まるスポーツイベントは、環境に関心を持ってもらう絶好のチャンスでもあります。普段、「環境」に関心のない人でも、何気なく、「観戦に行くときに、マイカーでなくバスや電車に乗ることがエコなんだ」と思ってもらえれば大成功でしょう。様々な環境対策や普及啓発活動を周到に準備した、トリノオリンピック組織委員会、ドイツワールドカップ組織委員会に脱帽です。
なお、トップ10に負けず劣らず重要なニュースとして、EUが2003年以降の温室効果ガス排出量取引制度について協議を開始
【4】、EU 新化学物質規制(REACH)に最終合意
【5】、アメリカのEPAが全ての電力を再生可能エネルギーで賄う最初の連邦機関に
【6】 といったニュースもありました。
皆様が気になったニュース、トピックは入っていましたでしょうか?
2007年も、皆様にとって、そして、環境にとって、素敵な1年となりますように。