「健康の広場(Quartier Santé)」では、「健康」という観点から「カーフリー」にアプローチしています。
「なぜカーフリーデーと健康なのか?」「自動車に乗るより歩いた方が健康的だから?」など考えている中、まっさきに目に飛び込んできたのが「環境の広場」との境界に置かれた、“スモッグのないモントリオール”を呼びかけるポスターです【写真13】。
同じ天気でもスモッグがある時とない時では風景がこんなにも違うということを写真の比較で訴えています。スモッグによる大気汚染は風景だけではなく動植物や私たち人間にも健康被害をもたらすもの。排気ガスがその原因の一つです。
一方で、自動車の排気ガスによる大気汚染だけが問題になるわけではないことを報告する機関もカーフリーデーに参加しています。交通機関が与える公衆衛生への影響についてのレポートを展示・配布するコーナーはスタッフへ質問をする人が順番待ちをするほどの盛況ぶりでした【写真14】。レポートでは、ケベック州の自動車数の増加
【3】や、近年ではケベック州のおよそ60%の子どもが自動車で通学をしていることなどのデータを紹介しながら、自動車交通がいかに空気を汚染し人々へ健康被害をもたらしているかを解説しています。また、徒歩や自転車の活用が健康に及ぼす好影響や、移動に対する習慣づけは幼少時からの生活習慣が重要であることを改めて述べています。
一方で、徒歩や自転車を推進していくに当たっての問題点として、自動車対歩行者・自転車の事故による怪我人や死亡事故が増加していることにも触れています。
これらの諸問題を解決するためには、「交通機関が社会を営む上で重要な役割を果たすことは否めないが、自動車が環境と健康へ被害をもたらす主要な原因であることも受け入れなければならない」とし、「だからこそ交通機関・輸送手段について熟考する必要がある」と述べ、公共の乗物と徒歩や自転車を推奨して自動車数そのものを減らすことと、それによって路上での健康への影響や事故を減らすことの2方向から防止策を提案しています。
ポスターに迎えられ、レポート展示で現状を再認識したところで、「レポートにも書いてあったように、やはり完全に自動車をなくすことは現実問題として難しいのでは?」との思いが脳裏をよぎります。そこに登場するのが「環境に優しい乗り物」です。
ハイブリッド自動車や、様々な形・大きさの電動自動車が展示されています【写真15&16】。
 | | 【写真15】小型の電動自動車とバイク。車高が低く視界に入りにくいため、赤い旗を高く掲げている。モントリオールでは電動車椅子に赤い旗を掲げて外出している姿をよく見かける。 |
| |  | | 【写真16】トヨタ製の電動自動車。 |
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訪問者の自動車に対する興味は強いようで、ボンネットを開けて説明するスタッフと、食い入るように内部を覗き込む訪問者の姿が随所で見られました。
さらに、
電気自動車については、展示だけではなく実際に会場内を走行していました。しかも「電動パトカー」として【写真17】。警察官の運転でゆっくりと巡回する、小型で見た目もかわいらしい、そしてとても珍しい「電動パトカー」は、一度停車するとあっという間に人だかりができる人気者です。これらの「環境に優しい乗り物」が、今後さらに普及することを期待しています。
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| 【写真17】電動パトカーで巡回する警察官。 |