2008年は、皆様にとって、どのような1年間でしたでしょうか。また、2009年はどのような1年になりますでしょうか?
国際的な面では、2008年は、地球温暖化交渉の最終目的地である2009年末のコペンハーゲン会議(COP15/COP5)に向けた中間地点でした。これまで1年をかけて、地球規模の長期的な協力行動や、京都議定書の第一約束期間終了後(2013年以降)の先進国の削減目標などについて、各国が話し合いを進めてきましたが、12月のポズナニ会議(COP14/MOP4)では、先進国と途上国、また先進国間の意見の隔たりが大きく、長期・中期の削減目標、途上国の参加などについて具体的な合意には至りませんでした。
残り1年で全ての交渉をまとめることができるのか、かなり不安も残りますが、2009年から全面「交渉モード」に入るということなので、応援していきましょう。
また、2008年は4年に一度のアメリカ大統領選挙の年でもありました。民主党のオバマ候補が選出され、国内外での地球温暖化対策の進展に期待がかかります。温室効果ガス排出量世界一のアメリカが変われば、世界も変わると信じて。
そして、ミャンマーでのサイクロン、カリブ諸国を襲ったハリケーンなどの異常気象、さらに世界を震撼させた金融危機など、大変なニュースも多い一年でした。金融危機に対しては、これを環境対策を遅らせる言い訳にさせず、環境やクリーンエネルギー分野への投資を重点的に行い、雇用拡大を目指す「環境版ニューディール政策」を展開するようUNEPなどが提唱しています。エコで経済復興を実現、新しい大きなチャレンジになりそうです。
この他にもいろいろな出来事のあった2008年、海外ニュースでも振り返ってみたいと思います。