テリーさんから頂いた図書「Preserving Nature in the National Parks」
「米国の保護地域の管理は、まず区域に沿ってフェンスを設置することから始まりました。つまり、自然地域の境界を定め、人の立ち入りを制限すれば、公園を守ることができると考えていたのです」
また、現在国立公園局が管理している国立記念物公園(National Monument)は、以前は森林局が管理していた。これらの公園を引き継いだ当初は、国立公園局も森林局同様、クマにエサを与えて利用者の見せ物にするなどのビジターサービスを提供していた。
「こうした国立公園局における保護地域管理の考え方が変化してきたのは、レオポルドレポート(1963年)【2】が発表されてからです。このレポートにより、保護地域での資源管理や保全に関する新しい考え方が導入されました」
テリーさんは席を立ち、1冊の本を書架から取り出した。
「これらの歴史については、この本がとても参考になります。よかったら差し上げます」
差し出されたのは"Preserving Nature in the National Parks"(『国立公園における自然の保護』)というちょっと厚めの本だった。まさに、国立公園における科学的な管理の変遷などについてまとめた書籍だ。