環境庁(当時)の職員から大学教授へと華麗な転身を果たしたH教授が、環境にかかわる内外のタイムリーなできごとを、環境行政マンとして過ごしてきた経験に即して解説します。
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第19講 「キョージュの私的90年代論」
第18講 「キョージュ、無謀にも畑違いの原発を論ず」
第17講 「SEAの必要性・可能性 ―付:S湾アセス秘話」
第16講 「環境ホルモンのいま」
第15講 「Hキョージュのやぶにらみ環境倫理考」
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No. 第18講 「キョージュ、無謀にも畑違いの原発を論ず」
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Issued: 2004.07.01
H教授の環境行政時評 (第18講 その1)

H教授―国会も終ったねえ、いよいよ参議院選挙だ。

Aさん―環境省関連の法案はどうなったんですか。

H教授―5本(→第15講)全部通ったけど【1】、メデイアではほとんど取り上げてくれなかったねえ。

Aさん―どうしてですか。

H教授―決ってるじゃないか。地味な環境関連法案なんかに、メデイアの目が向くわけがない。年金法案に未納・未加入問題、拉致家族帰国問題やらあって、おまけに閉会と同時に自衛隊の多国籍軍参加を決めちゃった。ほんと、世の中しっちゃかめっちゃかだよねえ。

Aさん―でも自衛隊は多国籍軍に参加はするけど、統合司令部の指揮下には入らないそうですよ。

H教授―詭弁としか思えないね。レストランに入るけれど、なにも注文せずに持参のお弁当食べるって言ってるようなもんじゃないか。

Aさん―(慌てて)センセ、センセイ抑えて、ここは環境行政時評ですから。

H教授―(不満そうに)わかってるよ。

【1】 先の国会で審議された環境関連法案について
第159回国会(平成16年通常国会) 提出法律案と状況
第15講
エコツーリズム

Aさん―で、法律以外に環境問題でなにか目立った動きはありましたか。

H教授―そうだなあ、温暖化対策の話はあとでするにして、エコツーリズム推進会議(→第12講その2)の報告書がまとまったようだ【2】。まだ入手していないんだけど、エコツー憲章の制定や、ネット上でのエコツー総覧、エコツー大賞の創設、推進マニュアル策定などを提言しているようだ。
また、環境省では今年度から3カ年かけて13地域をモデル地区として計画策定や資源調査、ガイド育成やプログラムの開発・普及事業なんかに助成するようだよ。

Aさん―モデル地区って西表なんかですね?

H教授―いや、あそこは先進地区で、すでにいろんな取り組みをやっちゃってる。むしろあそこでの経験を他のモデル地区に生かそうってことじゃないかな。
原生的な自然、既存大観光地、里地里山の3つのタイプからモデル地区を選んだようだ。
ガイド認定制度とか国立公園の利用調整地区とのリンクなどの課題は先送りになったのかな。規制緩和の時代に新たな認定制度を設けるってのはなかなかたいへんなのかなあ。
【2】 エコツーリズム推進会議
環境省「エコツーリズム推進会議 議事次第・議事要旨」
同報告書
第12講・その2
エコツーリズム推進会議とモデル事業の決定

環境ホルモンのリスト見直し

Aさん―なるほどねえ。他には?

H教授―あと、第16講で触れた環境ホルモンだけど、SPEED'98の「優先的に検討すべき物質リスト」を抜本的に見直し、一律のリスト化をやめて、より実態に即した形の区分を検討するとしているようだ。
横浜国立大学環境科学研究センターの中西準子先生は「この6年に及ぶ期間と莫大な調査費はまさにリストを否定するためのものだった」【3】とSPEED'98自体に極めて厳しい批判をされているけど、ぼくは必ずしもそうは思わない。17講で言ったから繰り返さないけど。
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【3】 環境ホルモンリストの見直し
環境省環境保健部「内分泌攪乱化学物質(いわゆる環境ホルモン)問題」
「環境ホルモン戦略計画SPEED'98」改訂ワーキンググループ会議
リスト見直しに対する中西教授のコメント
第16講
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