環境庁(当時)の職員から大学教授へと華麗な転身を果たしたH教授が、環境にかかわる内外のタイムリーなできごとを、環境行政マンとして過ごしてきた経験に即して解説します。
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第36講 「本時評の2年半を振り返る(その4)付:2005年環境十大ニュース」
第35講 「本時評の2年半を振り返る(その3)付:アスベスト最前線その他」
第34講 「本時評の2年半を振り返る(その2)付:メディアの傲慢その他」
第33講 「本時評の2年半を振り返る(その1)付:コウノトリ放鳥その他」
第32講 「ミニミニアセスへの挑戦」
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No. 第35講 「本時評の2年半を振り返る(その3)付:アスベスト最前線その他」
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Issued: 2005.12.01
H教授の環境行政時評 (第35講 その3)
2年半を振り返るPart3
H教授―じゃあ、いよいよ「2年半を振り返るPart3」にいくか。

Aさん―もう2年半じゃなくて3年でしょう。第19講からですね。
Aさん―去年の夏の暑さは異常だったから、温暖化が関係してるのかと聞けば、「それはわからないけど、この異常気象が温暖化を加速させる」という驚くべき答えが導入部でした。
で、日本は環境先進国か後進国かという問いには、玉虫色の答えで、のらりくらり。
参院選で二大政党制を彷彿とする結果の感想を問えば、二大政党制は嫌いだとトンチンカンな答え。つくづくセンセイについたこと後悔しました。

H教授―あ、そう、引き取ってくれる先生がいるんだったらいつだってどうぞ。

Aさん―某先生から、「ほんとうは引き取りたいんだけど、Hサンに恨まれるからなあ」と体よく断られちゃいました。
ちょっと落ち込んだけど、EICネットの「環境Q&A」で「H教授の原発論に異議あり!」【14】という投稿があって、盛り上がってますよと話したら、センセイ、可哀想なほどマッツアオになってましたよね。あれでスッとしたから、もういいんです。

H教授―そんな投稿、あったっけ(とぼける)。

Aさん―(無視して)その後、センセイお得意の役人生態学の一端を披露してくれましたけど、今じゃ通用しない内容でした。
で、やっと本題。パラダイムシフトといわれている90年前後のセンセイの生態を教えてくれました。ミニ下克上の話はちょっと面白かったけど、愕然としたのはパラダイムシフトを実感したのはいつでなにがきっかけですかという問いに対するホント情けないお答。

H教授―今日は手厳しいなあ。また振られたか。

Aさん―(再び無視)読者の反応はいかがでしたか。

H教授―内容に直接関連したお便りはなかった。強いていえば、役人生態学に関連して、
「環境行政の裏側など、普段あまり手に入らない情報を知ることができ、面白かったです(笑)。環境行政の中心的役割を果たすところ(環境省など)でも、環境問題に「熱い」人は、やはり少ないもんなんでしょうか?環境Q&Aに「環境省に入りたい!」という高校生がいましたが、そんな人ばっかりだと、環境省も楽しくなるのではないでしょうか。。。」
──くらいかな。

Aさん―で、第20講です。
【14】 
環境Q&A「Hキョージュの原発論に異議あり!」
Aさん―ソウルのオリンピックでみんな熱狂していたのに、センセイひとりショービジネスがどうのこうのと詰まんない話で水をかけてました。

H教授―打ち水の話はそのあとだ。大体ショービジネスじゃないだろう、ショービズム!
これで院生かと思えば情けなくなる。

Aさん―ちょっと言い間違えただけでしょう、揚げ足をとるのはやめてください。
その頃起きた関電美浜原発の事故の話題では、日本の二重構造、大企業正社員と、下請け→孫請け→臨時工という差別構造は変わっていないというお話でした。その後が打ち水の話だったんですけど、この最後に数寄屋橋の話をしてくれましたよね。汚濁河川を暗渠化したのが間違いで、もう取り返しがつかないことだって。
でもお隣の韓国、ソウルでは5キロメートルにおよぶ高架道路を撤去し、川を掘って、都心に美しい清渓川(チョンゲチョン)という川を復活させたそうです【15】。簡単にあきらめちゃあダメです。

H教授―まあ、そりゃあそうかもしれない。でも随分カネがかかったろうなあ。未来の世代に借金をしないでやるのなら大賛成だけどね。

Aさん―そのあとが、資源は枯渇するかというテーマのお話。「成長の限界」の悲観論と、ロンボルグ流の超楽観論の両方を批判してました。石油=非化石燃料説はちょっと面白かったです。

H教授―先日、山口大学で地質学の教授をしている高校の後輩に聞いたんだけど、やはり石油のほとんどは化石燃料と考えるのがリーズナブルだろうという話だった。

Aさん―そのあと温泉の不当表示の話から、国立公園の利用者数が減少していることへの論評。三位一体改革でごみ処理施設整備の補助金がなくなるかもしれないと危機感を露わにされてました

H教授―結局は、交付金化ということで実態上生き延びたけど、またぞろ今年も同じ話が蒸し返されている。コイズミさんも今はやりたい放題だから、そうなってしまうかもなあ。

Aさん―読者の反応はどうでした?

H教授―ま、おおむね好評だった。
化石燃料の可採年数について、勉強になりました。非化石燃料説は初めて知りました。また、地方分権とゴミ処理施設の話は非常に興味深く読ませていただきました。地方分権の議論はこういうところ(ゴミ処理など)で環境行政と関わっているのですね。環境行政を捉える視点を広げることができました。
──のようにね。
ただ、酷評する意見もあったよ。以前にも紹介したから省略するけど、「うすらぼけの与太話」と延々と罵倒したお便りがあったし、
基本的には非常に楽しみにしています。しかし、Aさんの存在があまりにステレオタイプで、いつも邪魔に思っています。今回は1ページ目は何のためにあるのかまったく理解できませんでした。全体の論調も何が言いたいのか良くわからず、今回はかなり不満です。今後も楽しみにしています。
【15】 清渓川(チョンゲチョン)の復元(韓国、ソウル市)
ソウル観光情報サイト SOUEL navi「清渓川を歩いてみよう! 〜ソウル中心部に市民の憩いの場が完成!約30年ぶりに復元した“清渓川”!」
みずほ情報総研「 研究レポート 躍動の都市、ソウルを行く 第3回:清渓川(チョンゲチョン)復元事業」
(財)自治体国際化協会「地域の均衡的発展を目指すソウルの新4カ年計画(「ビジョンソウル2006」)」

──というお便りもあった。
キミがしっかりしてないからだ!

Aさん―八つ当たりしないでください!
さて、もうすっかり秋になり、第21講です。
Aさん―米大統領選の話や、ロシアが京都議定書を批准しないんじゃないかというピントはずれの予測、なかなか進まない温暖化対策大綱の話が導入でした。ま、大綱はできたし、今じゃ京都議定書目標達成計画として閣議決定されています。

H教授―だからといってCO2の排出抑制が進んだわけじゃない。そのあとが普天間飛行場の辺野古沖移設の話だったな。最近の新聞によれば、どうやら在日米軍再編の話がまとまったみたいで、地元住民や自治体の頭越しに辺野古沖から辺野古崎にほぼ決まったらしい。サンゴ礁やジュゴンへの影響は少なくなるかもしれないけどねえ...。

Aさん―そのあとが諫早干拓工事中止仮処分決定の話と核燃サイクルの話で、前者は「高裁でひっくり返るだろう」、後者は「核燃サイクル継続でいくだろう」という予測でしたが、珍しくドンピシャリでした。

H教授―それだけじゃない、「プロ野球2リーグ制維持、新規参入容認」という予測も当たったぞ!

Aさん―(無視して)そのあと環境省3Rプロジェクトの結末の報告があって、本論はそれに関連した役人生態学の本丸、人事とシマ・システムの話。現役時代の仲間内での酒場の話題を恥じらいもなく書いてました。

H教授―いちいちトゲがある言い方だなあ。

Aさん―へへ、美しい薔薇にはトゲはつきものです。

H教授―で、トゲのせいでオトコはみんな逃げ出すってわけか。

Aさん―...(ぐっと詰まる)。
そんな“バラ話”よりも、読者の反応はどうだったんですか。

H教授―バラ話? キミのほうがおじんギャグだぞ、いやおばんギャグか(嘲笑)。

Aさん―(ふくれる)おばんギャグで悪かったですねえ。

H教授―はは、ふくれるな。ビボーが台無しだ。いやビンボウ暇無しか。
ま、それはさておき、21講では内容に関連するお便りはなかったが、
どんな議論でもそうですが、初めから±拮抗しており、その大半は議論終了後も同意見です。そんな時救われるのは「ENJOY」出来る意見です。その意味でこの時評は抜群です。「分かりやすい時事評論的視点」として高く評価しています。頑張ってください!!
──といううれしいお便りがあった。
また、これはつぎの22講に対するお便りなんだけど、沖縄の話を取り上げたせいか、
私は現在修士2年で、沖縄の海岸管理や計画に関することを卒業研究のテーマとしてとりくんでいます。調査といっても、行政・議員・住民・NPOなどの方々に話をきくヒアリングなのですが、H先生のいう「役人生態学」の一面がみれました。たとえば、「関係機関との調整をおこなった」=「勉強会等をおこなったのではなく、回覧版でまわしてハンコをおしてもらった」ということとか。(そればっかりではないと思いますが^^;)沖縄の抱える問題は基地や政治やらなんだか複雑ですが、機会があれば前回のように沖縄に対するコメントをじゃんじゃんのっけてください!
──というのがあった。
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