環境庁(当時)の職員から大学教授へと華麗な転身を果たしたH教授が、環境にかかわる内外のタイムリーなできごとを、環境行政マンとして過ごしてきた経験に即して解説します。
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第39講「PSE法騒動やぶにらみー付:プルサーマル&水俣病再説」
第38講「文明崩壊」を読む
第37講 「新春呆談」
第36講 「本時評の2年半を振り返る(その4)付:2005年環境十大ニュース」
第35講 「本時評の2年半を振り返る(その3)付:アスベスト最前線その他」
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No. 第38講「文明崩壊」を読む
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Issued: 2006.03.02
H教授の環境行政時評(第38講 その1)
トリノ・オリンピック

Aさん―センセイ、荒川静香が金メダルですよ! やっと一矢を報いました【1】。バンザーイ!

H教授―うん、よかった。ほんと、ニッポンは大健闘だったよ。

Aさん―えー、冗談でしょう。メダルはたった一つですよ。フィギュア以外でもスピードスケート、モーグル、スキージャンプ、スノーボードのハーフパイプとかで、最低でも7〜8個は取れると思ったのに。

H教授―ニッポンでの前評判というか、予測が大甘。願望と予測をごっちゃにしてたんだ。海外での戦前の下馬評じゃ、ニッポンは銅メダル一つか二つがやっとと言われていたんだ。
そのうちの一つが、荒川の銅。だったら大健闘じゃないか。ニッポンじゃミキティ、ミキティと騒いでいたけどね。
まあ、アナウンサーやキャスターを勤めるタレントが、願望と予測をごっちゃにして述べるのはしかたがないが、専門家でニッポンの実力を知っているはずの解説者が、5分後にすぐ結果が出るというのに同じようなことを滔々と述べるのはいただけないね。
【1】 トリノ・オリンピック
第20回オリンピック冬季競技大会(2006 トリノ)[JOC]

Aさん―でも村主もホントは銀だっておかしくないんじゃないですか。二度も転んだコーエンが銀で、一度も転んでない村主が4位だなんて変だわ。

H教授―理由があるのさ。

Aさん─コーエン者のせいだなんていわないでくださいよ。

H教授―・・・

Aさん―やっぱりか! でもああいう採点競技は白人に甘いんじゃないですか。採点競技以外でもルール改正で白人が有利になるようにしたんじゃないかと思うんですけど。
H教授―はは、そう思われてもしかたがないね。でも、一方じゃ、開催地イタリアは白人国だけど、政府はまるで冷淡。国民もサッカーワールドカップ【2】のほうに目が向いていたなんて話もある。
ま、ルールが白人有利だからったって、そんななかで中国も韓国もメダルをいくつも取ってるからねえ。引かれものの小唄はやめておこう。

Aさん―引かれものの小唄? なんですか、それ?
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【2】 サッカーワールドカップ 2006ドイツ大会
The official site for the 2006 FIFA World Cup
FIFAworldcup.com - The Official Site of FIFA World Cup
コーベ空港開港!
H教授―(無視して)でも願望と予測をごっちゃにするのは日本のお家芸だ。空港建設時の利用客予測なんてその最たるものだ。というか黒字になるために必要な利用客数を無理矢理あげているに過ぎないけどね。
ま、とはいっても、高速も新幹線もない地域の場合、建設費の償還どころか、管理費も赤字であってもつくることはありうべしだと思う。
だけどその場合でもデタラメな予測をするんじゃなく、はじめから赤字であっても必要だという根拠を示すべきだと思うね。

Aさん―あ、そういえばコーベ空港が開港したんですね【3】

H教授―コーベ空港の場合は出足は好調らしいから、このままがんばって黒字にしてほしいね。

Aさん―え? センセイ、コーベ空港反対じゃなかったんですか。

H教授―それとは話は別だ。だって、借金を返すのに市税だけじゃなく、交付税交付金だとかで、ボクらの税金まで投入されちゃかなわないじゃないか。

Aさん―それはわかりますけど、願望じゃなくて、冷静な予測では黒字にできそうですか。

H教授―ボクは悲観論者かもしれないけど、管理費はともかく建設費の償還はとてもじゃないけど不可能だと思うな。ま、その場合は建設をごり押しした市長サンや議員サンが私財を投げ打ってくれることを期待しよう(笑)。
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【3】 コーベ空港開港と、キョージュの見解等
神戸空港は2月16日に開港しました
第6講(その4)「コーベ空港・断章」
惨点セットと謀略?メール
H教授―ところで耐震設計偽造、米牛肉、ホリエモンの惨点セットに、防衛施設庁談合事件があって防衛省昇格の話が吹っ飛び、さらに紀子さんご懐妊で皇室典範改定もどっかにいっちゃった。さしものコイズミさんの求心力もがた落ちになったところに、民主党が飛んだ勇み足をしてしまった。敵失で命拾いしたってわけだ。

Aさん―例のメール事件ですね【4】。あれはなんだったんですか?

H教授―さあ、どういう結末になるかわからないけど、ホリエモンが書いたメールじゃなさそうだ。謀略メールにひっかかったのかもしれないから、情報提供者だというフリージャーナリストの名を明らかにし、メールの墨で塗りつぶした部分を全部開示すりゃあいいのに、永田サンは雲隠れしたまま。あれじゃあ、お粗末過ぎる。
ただ、それでもコイズミさんの求心力の低下は免れないだろう。それを占う試金石は行革の行方だ。ボク自身は現在のコイズミ行革は進めるべきものと、しちゃいけないものが混在していると思っているんだが、3月には行革推進法案が固まるだろう。これはまあ、抽象的なものに終わるだろうが、これを受けて秋から年末にかけての具体策で、コイズミさんの持論の、特会見直し、公益法人改革、公務員の純減がどこまでやれるかだね。

Aさん―さ、ぼちぼち環境の話題に移らないと、編集部に叱られちゃいますよ。
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【4】 ライブドア事件に関連する送金指示メールについて
野田国対委員長、緊急記者会見を開催し、堀江メールを公表[民主党]
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