環境庁(当時)の職員から大学教授へと華麗な転身を果たしたH教授が、環境にかかわる内外のタイムリーなできごとを、環境行政マンとして過ごしてきた経験に即して解説します。
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第41講 「エコツーリズム推進法案と国立公園」
第40講「50年、過去と未来 付:第三次環境基本計画」
第39講「PSE法騒動やぶにらみー付:プルサーマル&水俣病再説」
第38講「文明崩壊」を読む
第37講 「新春呆談」
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No. 第40講「50年、過去と未来 付:第三次環境基本計画」
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Issued: 2006.05.11
H教授の環境行政時評(第40講 その1)
Aさん―センセイ、昨日(4月23日)の千葉七区の補欠選挙で民主党が接戦の末勝ちましたね。

H教授―うん、どうやらコイズミフィーバーは終わったようだ。
それだけじゃない。同日投票の岩国市長選は米空母受け入れ反対の現職候補が自民党候補を圧倒。ダブルスコア以上の大差で葬り去った。

Aさん―これからの政局はどうなるんですかねえ。

H教授―さあ、面白くなることだけは確かだ。
でもコイズミさんはやはりすごいよ。ひょっとして今日の事態を予想して、続投しないことを宣言していたのかもしれない。

Aさん―マッサカー!

H教授―ま、それにしても自民党の大半はコイズミさんの勢いに乗っていただけで、本心からコーゾーカイカク路線を支持していたかどうか疑問だから、ガラっと流れが変わるかもしれない。
ただ、コイズミ改革はトータルではボクは否定的なんだけど、いい点も結構あったんだ。その点だけは見失っちゃいけない。
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その後のPSE法
Aさん―はいはい。ところでセンセイ、前講のPSE法の話【1】ですけど、満身創痍のまま船出したみたいですね。電気用品の中古品市場はどうなったんでしょう。

H教授―ぼくの住んでいるS市じゃあ、もともと電気用品を扱っているリサイクルショップもないし、4月以降は報道がガクンと減っちゃったからよくわからない。
それにしてもその第39講、非難轟々かと思ったけど、ほとんど反応がなくって拍子抜けした。
【1】 前講のPSE法の話
第39講(その2)「PSE法騒動やぶにらみ」

Aさん―この時評自体が読者に飽きられたか、あるいはどこかのブログで言われたように“呆れられた”んじゃないですか。

H教授―キミが飽きられたか、呆れられたんだよ。

Aさん―センセイのほうです!
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随意契約は悪か? 環境省委託事業
Aさん―ところで環境省の委託事業の大半が随意契約で、しかも複数の会社などから見積もりを取ってないとNHKがスクープしました。古巣のことだけに気になるんじゃないですか。

H教授―その前に、似て非なる話として「談合」が世間で騒がれているけど、実は悪いことばかりじゃないと思っているんだ。過当競争による倒産や失業を防いで、地域社会を安定させるというよい面だってあったんだ。だからこそ、法律違反とされながらも何十年も根絶できなかった──というより、余程悪質なものでない限り見て見ぬ振りをしてきたのかもしれない。
でも時代は変わり、今やそんなことは到底言い出せなくなっているし、事実、防衛施設庁の談合事件なんて新聞で見る限り、およそとんでもないと言わざるを得ない。
今回のNHK報道も、そうした世間の風潮の延長線上で取り上げたんだろうけど、談合と違って、随意契約は法律違反でもなんでもなく、専門性の高い業務などは当然として判例でも認めている。随意契約の場合、業務の内容によっては複数の見積もりを取る必要性だってないと思うけどな。

Aさん―でも、不正や癒着の温床になりかねないですね。

H教授―問題はその随意契約が客観的に見て適正な委託先か、また適当な金額の範囲内かどうかだ。そのために透明性を高めるとともに、そういうことをきちんとチェックするような仕組みが必要だ。
だけど、一切合財なんでも競争入札なんていうのは角を矯めて牛を殺すようなもんだ。すべてを金額だけで評価するなんて、どうかと思うよ。業務内容にもよるけど、技術力の評価とか、アイデアや場合によって安全性なんかの評価は、どう考えているのかな。
似たような話は廃棄物収集の世界でも起きていて、鹿児島では「南九研時報」というミニコミ誌で主宰者の桑畑さんがそのことに関して論陣を張っておられるから参考にするといいよ【2】
あとねえ、だいたい単年度予算主義がそもそも間違っていると思うよ。息の長い仕事なら、初期投資も必要なんだから、5年とか10年だとか、トータルのプロジェクト年限で考えるべきだな。
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【2】 南九研時報
「南九研時報」第49号(平成17年2月)、第54号(同18年4月)。
連絡先:〒895-0005 鹿児島県川内市永利町1607(南九州地域環境問題研究所 TEL: 0996-20-4515)
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