環境庁(当時)の職員から大学教授へと華麗な転身を果たしたH教授が、環境にかかわる内外のタイムリーなできごとを、環境行政マンとして過ごしてきた経験に即して解説します。
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第46講「動物愛護とミティゲーション」
第45講 「安倍新内閣発足と日本の超長期ビジョン」
第44講 「夏の夜の四方山話―附:富栄養化断章」
第43講 「拡大ミティゲーション論」
第42講「キョージュ、今国会での成立法案を論じる」
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No. 第45講 「安倍新内閣発足と日本の超長期ビジョン」
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Issued: 2006.10.05
H教授の環境行政時評(第45講 その1)
安倍内閣発足!

H教授―いよいよ安倍政権がスタートしたな【1】

Aさん―センセイの評価は?

H教授―そんなのわかんないよ。コイズミさんのときは行政改革、郵政民営化、自民党をぶっこわすとか、旗印やキャッチフレーズがしっかりあったけど、安倍サンの場合はまったくわからない。「美しい日本」ったって、わけわかんないよねえ。コイズミ改革を継承するといいながら、そうでもなさそうだし、そういうわけのわからない安倍さんが総裁選で圧勝するんだから、自民党もよくわからない。

Aさん―環境大臣は若林正俊って人ですね【2】。知ってます?

H教授―まったく知らない。農水出身の参院の人らしいね。

Aさん―結局、安倍政権の評価も新環境大臣の評価も具体的な政策を待ってからということですか。

H教授―ひとつだけ確かなことがある。

Aさん―なんですか。

H教授―初の戦後生まれの宰相誕生ということだ。しかも団塊の世代を一気に飛び越しちゃった。52歳だって。いやあ、若いねえ、驚いた。トップエリートの役人だってまだ局長になるかならないかの年齢だ。
【1】 安倍内閣の発足
安倍内閣総理大臣記者会見[首相官邸]
安倍内閣 閣僚名簿(平成18年9月26日)
【2】 若林正俊環境大臣の就任
若林環境大臣が就任しました[環境省]

Aさん―くっだらない。問題は政策でしょう、政策!

H教授―いやあ、ぼくにとっては結構深刻だよ。ボクが30代から40代だった頃、励みだったのは作家の松本清張と作曲家のセザール・フランクだ。
遅咲きといわれた清張は、処女作「西郷札」が40才になるかならないかの頃で、その後「或る『小倉日記』伝」で芥川賞をとったものの、「点と線」で人気作家になったのは50才を過ぎてからだった。
一方、しがない教会のオルガン奏者だったフランクが作曲家デビューを果たしたのが50の頃。しかも初演はすこぶる不評だったらしい。
だからまだまだオレだって…と思ってるうちに、その年齢をとうに過ぎちゃった。
だけど政治家を見渡してみれば、でかい面して権力持ってるのは皆60代から70代にかけてだし、時の総理もコイズミさんも含めて全部年上。そっち方面ならまだまだ若いと思ってたんだぜ。
うーん、でも財界のドンたちはみな60代末から70代だから、まだまだボクも若いな。

Aさん―いい加減にしてください! 若い子に色目を使ったって、センセイはもはやゼミ生たちの祖父祖母の世代なんですよ。
先日ゼミ合宿で上高地の平場をちょっと歩いただけで悲鳴を上げてたじゃないんですか。
あ、そうだ。そんな有名になりたけりゃ、植草キョージュと同じことをすりゃいいんじゃないですか。センセイにはぴったりですよ。

H教授―(落ち込む)そこまで言わなくたって…。
さ、次の話題に行こう。
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悠仁さまお誕生

Aさん―やはり秋篠宮の紀子さまに男児がご誕生したことじゃないですか【3】。悠仁(ひさひと)さまって名前もいいですよねえ。

H教授―うん、めでたかったねえ。
道理で今年に入って女系天皇論だとか、女性天皇論がぴたっと消えたはずだ。でもこの論議はきちっとしておかなきゃいけないと思うけどねえ。

Aさん―えっ? じゃ、ご懐妊されたときから男児とわかってたということですか。ご誕生までご存じなかったって新聞には出てましたけど。

H教授―へえ、そうだったのか。じゃ、たまたまか。
ちなみに、女性天皇と女系天皇とは違うからまた勉強しておくんだな。
ま、女性天皇論以前の問題として、家の後継ぎを誰にするかなんて、本来は家族会議で決めるべきものだよね。
でも国の象徴だからそんなことは許されず、皇位継承順位が決まっていて、それは絶対変更できない。皇太子様や成人されたときの悠仁さまの苦悩を国民はもっとお察ししてあげるべきだと思うよ。
他に最近目立ったニュースは?
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【3】 悠仁親王ご生誕
宮内庁ホームページ
皇室典範に関する有識者会議[首相官邸]
飲酒運転キャンペーン

Aさん―連日、飲酒運転の記事が新聞を賑わせてますね。ああいうのを読むとホント、アタマに来ちゃうわ。なんでやめられないのかしら。新聞で読む限り、飲酒運転ってどんどん増えてません?

H教授―冗談じゃない。昔に比べれば激減しているよ。罰金が高くなってるもの【4】
昔だったら新聞に出ないようなものが出ているだけさ。意図的にそうしているんだ。その意図が奈辺にあるかをよく見極めなきゃいけないよ。

Aさん―そうなんですか。自治体なんかでも飲酒運転したというだけで免職とか厳しい処分をするようになってますよ。

H教授―泥酔運転だとか酒気帯びで事故を起こせば当然だろうけど、軽い酒気帯びだけでそこまで厳しくするのはどうかねえ。
ま、飲酒運転に厳しくなったのは都会じゃ当然だろうけど、田舎で一日にバスが何本かしか走ってないようなところだと、昔はある程度は大目にみていたんだ。
でも今やそれも許されなくなってきた。つまり時代が変わったということなんだろうねえ。

Aさん―昔は大目に見た? そんなこと許されてきたんですか。

H教授―ぼくがレンジャーのとき、新築祝いだとかなんだとかで呼ばれた。山間僻地だからクルマで行くしかないんだけど、当然、宴会になり、お酒を注ぎに来られ、断れるような雰囲気じゃない。隣は警察署長か営林署長で、彼らも飲んでいる。飲まざるを得ないじゃないか。
彼らは待機させていた部下に運転させりゃいいけど、一人しかいないレンジャーじゃそんなことできるはずもない。だから、酔いが醒めたと自覚してからクルマで帰ったんだ。でも、当時に検知器があればひっかかったかもしれない。

Aさん―センセイ、今はやってないでしょうねえ。
【4】 飲酒運転の罰則強化
 平成14年6月の道路交通法一部改正により、飲酒運転に対する罰則が強化され、酒気帯び運転により1年以下の懲役又は30万円以下の罰金、酒酔い運転では3年以下の懲役又は50万円以下の罰金に加え、2年以上の免許取消が科せられることとなった。
 また、平成16年11月からは、飲酒運転の呼気検査を拒否した人に対する罰則の引き上げも行われている。
ここが変わった 改正道路交通法[警察庁]
アルコールが運転に及ぼす影響[警視庁]
飲酒運転・飲酒事故の厳罰化へ 2つの法改正![アルコール薬物問題全国市民協会(ASK)]

H教授―当たり前だよ。ただねえ、ビール一本飲んで、3〜4時間経って酔いを醒ましてからクルマに乗ることは、数年前まではあった。でも今じゃそれで万一ひっかかったらウン十万円の罰金だから、それもやめているよ。
誰か、検問に引っかかる呼気アルコール濃度かどうかがわかる携帯用の安価な検知器を開発してくれないかな。絶対売れると思うけどな。

Aさん―センセ、遅れてますねえ。もうとっくに発売されていて、品切れ状態が続いています。今日(9月27日)の朝日の夕刊に大きく出てますよ。それにねえ、警察の検問から逃れるために使うのは邪道だって書いてましたよ。

H教授―へえ、そうだったか。でもなんで邪道なんだ。主観的には酔いは醒めているけど、検問で引っかかったらかなわないし、客観的にも酔いが醒めているかどうかみるために使うってのは、当然の王道じゃないか。
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