Aさん―センセイ、自民党の新総裁は下馬評どおり福田サンに決まりましたが、それにしても安倍サンの辞任にはびっくりしましたね。
H教授―うん、いくらなんでもあんな辞め方はないよなあ。病院で自殺未遂を図ったなんて怪しげな情報がネット上で飛び交っているし、某週刊誌は自らの追及した安倍サン自体の脱税事件が安倍サンを追い込んだと称している。
Aさん―えー、ホントですか。新聞やテレビではそんなこと一切報道しないですね。
H教授―ま、多分ガセネタなんだろう。そんなことより次の総理大臣は誰かの方が重要には違いないんだけど…。
Aさん―え? なんだか意味ありげな言い方ですね。
H教授―今も首相は安倍さんだけど、入院中で首相としての機能は完全に喪失している。ところが首相臨時代行も置いていない。つまり、今現在、政治のトップは空白なんだ。
Aさん―それがどうかしたんですか。後継総裁が決まったんだから、間もなく福田サンが就任するでしょう。
H教授―2週間も政治のトップが空白でも、日本は日々動いていて、われわれの生活には何の支障もない。つまり日本には総理大臣なんていらないってことじゃないか。
Aさん―また暴論を。
でも安倍サンって「環境」には理解があった首相じゃないですか。
H教授―うん、それはそうだ。2050年には世界のCO2を半減と言い切って世界に発信したのは、安倍サンが経済界や経済官庁の言い分よりも、環境省サイドの振り付けに乗ったからだと思う。そして、それは国際社会の動向を見てのご自身での判断だったと思うよ【1】。
福田政権になっても「2050年半減」路線から後退させることはできないだろう。