H教授―よお、オメデトウ。いよいよ京都議定書第一約束期間の初年になったな。
Aさん―別におめでたくもないんじゃないですか。世の中、暗い話ばっかりだし…。
H教授―挨拶とはそういうものなんだぜ。"How are you?" と聞かれれば、たとえ風邪を引いて体調が悪くても、"Fine thank you, and you?" と答えるだろう?
Aさん―わかりましたよ。(渋々)明けましてオメデトウございます。
H教授―随分ご機嫌斜めだな。あ、そうか、今年もカウントダウンは侘しくひとりで迎えたのか。まったく世の男どもは見る目がないねえ。
Aさん―そうですよね。ホント、見る目がないですよね。
(間を置いて)違います! 環境問題の行方を憂いているんです。
そんなことより、さっさと時評に入りましょう。
H教授―うん、まずは前講以降の出来事をざあっとおさらいしておこう。