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H教授の環境行政時評

環境庁(当時)の職員から大学教授へと華麗な転身を果たしたH教授が、環境にかかわる内外のタイムリーなできごとを、環境行政マンとして過ごしてきた経験に即して解説します。

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No.090

第90講「中締めの季―お礼とお願い」

Issued: 2010.07.12

H教授の環境行政時評(第90講)

引っ越し先での期待

Aさん―引越したあとも期待するというお便りもありました。

突然の報告に驚愕しました。そういえば最近は短くなっているなあと思っていましたが、そんな事情だったんですね。毎回楽しみにしていただけに、非常に残念です。
環境行政にまつわる当事者ならではの苦労と尽力。そんな行政のプロセスがわかる裏話は、ここでしか読めない貴重な存在だと思います。どういう形であるにせよ、ぜひ継続してくださることを願っています。

毎号、楽しませていただきました。引越し先をはやく決めて、継続をお願いします。

初めまして。小生は、教授とほぼ同世代の元サラリーマンです。毎回興味深く拝読させていただいております。環境問題は、WIN-WINで、八方収まるような生易しいものではなく、まさに「政治主導」でなければ、何も進むはずのない問題だと思います。強力な推進力を背景にして、その上で行政の在り方が論議されるべきだと思います。残念ながらまだその強力な推進力の形成が不十分な現状にあっては、そういうパワーポリティクス情勢を含めての論議なしには的確な現状認識、問題の把握ができません。
環境問題は、国際問題であることも考え合わせると、なおさらにそういう性格が強いと思います。本コラムは、これまで、諸般の情勢を絡めて問題点を位置づけ、紐解いて下さっていて、小生のような一般人にとって、問題の本質を知り、あるいは考えるための手がかりとして重宝なものです。撤退というのは残念ですが、引っ越し先で、またAさんに会えることを願っております。

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カットと辛口コメント

Aさん―カットについてはEICネット環境Q&Aの掲示板に批判的な書き込みがありました。
でももちろんそればかりじゃなくて、カットが当然、あるいは仕方がないという辛口のご意見もありました。↓は第88講へのご意見です。

題名が「環境行政時評」、公表場所が筆者の所有物(場所)ではないことなどから、一定の見直しは当然と認識。例えば、新党乱立、関西3空港、高速料金、事業仕分け、日本型経営などは、題材自体が「環境時評」の守備範囲を逸脱していると思われ、見直し(削除)は妥当と理解。また、普天間については前半が「環境時評」の趣旨から逸脱。後半のみ掲載するのは流れが悪く、結果として全体の削除は致し方ないものと認識。(後略)

H教授―現役の国家公務員の方だな。

Aさん―え? どうしてわかるんですか。

H教授―はは、役人のメモはこういう文体なんだ。

Aさん―もうひとつ、こういうのもいただいています(↓)。

私のような自治体職員から見て、良くも悪くもソフトと言うか甘いというかそういった切り口なので、鋭さに欠ける点は少し残念な気がします。今まで幾人かお話させていただいた旧環境庁の方はかなり鋭い切り口で志の高い方が多かったので、少し違和感を覚えていました。環境政策は政治そのものなのでそういった言及には全く違和感はないのですが、編集部より削除された部分は切り口が甘すぎるからそうなってしまったように思います。
排出権取引とかカーボンオフセットみたいなペーパー商法というか投機ファンドの餌食になりそうなテーマに対してもっと根源的な提案を期待していたのですがそれも叶えられませんでした。(後略)

H教授―うーん、切り口が甘いか…。

Aさん―志も環境庁OBの中では低いそうですよ。だから大学では「歩くセクハラ」と言われるんですね。

H教授―キ、キミまで…(激しく落ち込む)。

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最後に

Aさん―そう落ち込まないで下さい。先ほどご紹介したようなファンもいっぱいいるんだから、人の見方はさまざまだということでしょう。
ペーパー商法、投機ファンド云々については確かにグローバルになればなるほど胡散臭くなることは事実ですよね。センセイお勧めの『排出権商人』(黒木亮著、講談社)を読んで、ますますそう思うようになりました。

H教授―でも排出権取引CDMは国内で自治体が関与して行うもの【6】だったら結構効果があると思うけどな。
同じ第88講では↓のようなご意見も貰っている。

「(前略)GHGについては誰にでも分かり易い解説でした。落ちも笑えます。CO2排出枠の討論については、森林植栽によるカーボンオフセットの域内であればいいのですが(その為の資金集めの仕組みですから)、キャップ&トレードを多面的に(欺瞞性も含めて)論じても良かったのではないでしょうか。世界的には、その本質はエネルギー問題であり、金融資本社会の仕組みを継続させる為のインセンティブ創造手法のように感じています。(後略)」

H教授―いずれにせよこういうご意見(↓)もいただいているから、もう少し引っ越し先でがんばることにするよ。

(前略)この時評は一見ふざけているようで、実は永く環境行政に関わってきた体験・実感に基づく指摘・提案ばかりで、大新聞からは得られようもない見識だと思います。(後略)

(前略)最近、掲載のページ数が少なくなり、先生の辛口批評も見られなくなったと感じていました。先生のズバズバと切り込む批評がとても痛快で楽しみでした。公共性を求められるのでしたら、お引越しをして、自由に発言されたほうが良いと思っています。私もそちらのほうへ閲覧しに行きますので、どうか今まで通り、ズバズバおっしゃってください。

Aさん―そうですよ。まだ70、80は働き盛りです。老骨に鞭打って、とりあえず引っ越し先で100講までを目指しましょう。

H教授―「ナ、ナナジュウ、ハチジュウは働き盛り」だって? ボクはもっと若いぞ!

Aさん―アタシから見れば、似たようなものです。

H教授―は、ハナタレ小娘が。

Aさん―ええハナタレ小娘ですよ(なぜか嬉しそう)。

H教授―…最後にEICネットにもお礼を言ってっておこう。言いたい放題の原稿をよく7年半も延々と載せてくれたものだと感謝している。ありがとうございました。

H教授Aさん―じゃ、読者のみなさん。またお会いしましょう。必ず「お気に入り」に登録しておいてくださいね。

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(平成22年7月1日執筆、同年7月7日編集了)