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環境ニュース[国内]

三菱重工、グループ企業のバイナリー発電装置の事業拡大へ第一実業と総代理店契約

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2016.05.27 【情報源】企業/2016.05.23 発表

 三菱重工業は、グループ企業で低温熱源発電用タービンを手掛けるイタリア・ターボデン製バイナリー発電装置の事業拡大に向け、機械商社の第一実業と協力していくことで合意した。第一実業をターボデンの国内総代理店にする契約を結んだ。バイナリー発電装置は、比較的低い温度の熱を利用し、環境負荷を抑制しながら発電できる。

 ターボデンのバイナリー発電装置は、沸点の低い有機系材料を沸騰媒体にして稼働させるORC(有機ランキンサイクル)と呼ぶタービンを主機に構成する。バイオマスや工場排熱、地熱など比較的低い温度の熱で発電する。欧州を中心に販売実績があり、日本でも地熱やバイオマスなど低温熱源による発電事業の増加から期待されている。

 第一実業は、国内の地熱・温泉、焼却排熱、工場排熱を活用した小型バイナリー発電装置の製造・販売・サービス大手で、市場で多くの実績を持つ。今回の国内販売総代理店契約の締結で自社のラインアップにターボデンの中・大型バイナリー発電装置を加え、出力500〜1万5000kWのバイオマス、工場排熱、中・大規模地熱発電に展開する。

 ターボデンは第一実業の販売網を通じて、日本で製品の普及を目指す。三菱重工グループと第一実業は、再生可能エネルギー関連設備で環境保護につなげる。バイナリー発電は沸点の低い媒体を加熱・蒸発させ、その蒸気でタービンを回す。加熱源と媒体の2つの熱サイクルで発電するため、2つを意味するバイナリーと名付けられた。

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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