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環境ニュース[国内]

ヤマト運輸、宮崎の路線バスでの「客貨混載」に保冷専用ボックスを導入、日本初

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2017.01.19 【情報源】企業/2017.01.16 発表

 ヤマト運輸は、宮崎県で同県のバス最大手、宮崎交通(宮崎市)と実施している路線バスを活用した宅配便の荷物輸送「客貨混載」に、保冷専用ボックスを1月16日に導入した。日本で初という。路線バスの車内に0〜8℃の温度を維持する専用の荷台スペースを設置し、同社の保冷輸送サービス「クール宅急便」の大量輸送に対応する。

 客貨混載は、路線バスの車内に宅配便の荷物を載せる場所を設け、乗客に加えて荷物を運ぶ仕組みを指し、ヤマト運輸は宮崎と岩手、熊本県、北海道で行っている。全国の中山間地域などで過疎化や高齢化が進む中、バス路線網の維持と物流の効率化による住民サービス向上、車両の走行距離削減に伴うCO2排出量の低減を目的にする。

 宮崎県では西都市−西米良村のバス路線で2015年10月から、延岡市−高千穂町と日向市−諸塚村で2016年6月から客貨混載を行っている。農水産品など温度の管理が必要な荷物が増えてきたことから、1台のバスに保冷専用ボックスを搭載して西都市−西米良村で運行する。西都市午後0時40分発と、西米良村同5時発の1日1往復となる。

 西都市と西米良村は約45kmの距離がある。保冷専用ボックスは縦210cm、横90cm、高さ52cmの大きさで、専用の蓄冷材約15個を使用する。今後、他の路線への保冷専用ボックスの導入を検討し、冷凍タイプへの対応も進める。客貨混載は、環境負荷低減製品・サービスを表彰する「エコプロダクツ大賞」環境大臣賞を2016年に受賞した。【宮崎交通株式会社/ヤマト運輸株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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