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環境ニュース[国内]

富士通、シマフクロウの生息域調査支援で「日本自然保護大賞」選考委員特別賞を受賞

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2017.02.23 【情報源】企業/2017.02.20 発表

 富士通は、シマフクロウの生息域調査を支援する取り組みで2016年度「日本自然保護大賞」(公益財団法人日本自然保護協会主催)の選考委員特別賞を受賞した。シマフクロウの生息保全をICT(情報通信技術)で支え、調査地域や調査頻度の拡大につながったことが評価された。授賞式と活動を紹介するシンポジウムが2月19日に開かれた。

 シマフクロウは北海道に生息し、絶滅危惧種になっている。富士通は、自然と野鳥の保護を進める公益財団法人日本野鳥の会に、シマフクロウの鳴き声を自動で高精度に抽出するプログラムを提供している。同会はシマフクロウの生息域や生息数を把握する調査を行う際、従来はレコーダーで録音したデータに鳴き声があるかを確認していた。

 この方法だと3時間の録音データの解析に1時間程度かかることから、富士通は、録音データからシマフクロウの音声だけを抽出するプログラムを提供した。携帯電話の開発で蓄積した音声認識技術を応用した。その結果、3時間の録音データが2、3分で解析できた。解析時間の短縮で調査箇所を拡大できるようになり、新たな生息確認に貢献した。

 日本自然保護大賞は自然保護を推進する日本自然保護協会が、全国で展開されている自然保護生物多様性保全の優れた活動を表彰する。2014年度から毎年実施している。さまざまな部門があり、企業、団体、自治体、個人を対象にする。今回企業の受賞は富士通だけだった。音声認識プログラムによる生物多様性の維持・拡大が認められた。
【富士通株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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