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環境ニュース[国内]

キリン、メルシャンの長野の自社管理ブドウ畑で希少種・在来種の植生再生活動を実施

環境一般 CSR】 【掲載日】2017.10.24 【情報源】企業/2017.10.13 発表

 キリンホールディングスのグループ企業で総合飲料事業を手掛けるキリンの子会社で、ワイン製造・販売のメルシャンは、長野県上田市で希少種・在来種の植生再生活動を9月22日に実施した。自社管理するブドウ畑「椀子(マリコ)ヴィンヤード」内で、従業員たちが参加し、在来種が生息していた場所の枯草を再生場所にまく作業を行った。

 椀子ヴィンヤードは、大半が遊休農地だった場所を造成した面積約20haの広大なブドウ畑で、2014年から生態系調査を行った。その結果288種類の植物を確認した。希少種も見付かったことから、2016年10月に希少種・在来種の植生再生を開始した。2017年7月に調べたところ、2016年の活動で複数の在来種が定着して花を咲かせていた。

 そのため今回、2年目として取り組んだ。従業員たちは広いブドウ畑の中を歩き回り、希少種や良質な草原を代表するような在来種の生息場所の枯草を集め、再生する場所にまいた。国立研究開発法人の農研機構・農業環境変動研究センターの指導を受けた。季節的に多くの植物が既に実を結んで枯れていて、花を見ることはできなかった。

 この成果は2018年の夏に分かることになる。生態系調査から、椀子ヴィンヤードのような垣根栽培のブドウ畑は、広大な草原の役割を果たすことが分かってきている。垣根栽培は、枝を水平方向に伸ばす棚栽培とは違い、垂直方向に伸ばす。ワイン用に凝縮感の高いブドウが得られる。自然豊かなブドウ畑を目指して今後も活動を継続する。
【キリン株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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