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環境ニュース[国内]

ヤマト運輸、路線バス活用の「客貨混載」で日本郵便と日本初の共同輸送を開始

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2018.02.23 【情報源】企業/2018.02.20 発表

 ヤマト運輸は、路線バスを活用して荷物を運ぶ「客貨混載」で、日本郵便とともに日本で初めてとなる共同輸送を2月20日に始めた。宮崎県で同県バス最大手の宮崎交通(宮崎市)とヤマト運輸が2015年10月から実施している取り組みに、日本郵便が加わった。ヤマト運輸に加え、日本郵便分についても車両からのCO2排出量が削減できる。

 路線バスを使って乗客と荷物を運ぶ試みは物流各社が始めているが、複数事業者の貨物を同一の便で輸送するのは初めてだ。国土交通省から「バスの貨客混載・共同輸送事業」として同日、物流総合効率化法の対象に認定された。同法は、物流事業者や荷主などの関係者が効率化に向けて連携する輸送手段の転換や共同配送を後押しする。

 日本郵便が西都市の西都郵便局から西米良村の村所郵便局まで、軽貨物車で1日3往復していたうち、片道(約45.6km)1運行を共同輸送にする。村所郵便局で引き受けた郵便物などを西都市の「西都バスセンター」まで、ヤマト運輸の荷物と併せて宮崎交通の路線バスで運ぶ。ヤマト運輸と日本郵便はそれぞれ専用のボックスでバスに積み込む。

 宮崎交通の路線バスは、西米良村の「村所」バス停で貨物を載せて午後5時に発車し、91分かけて西都バスセンターに輸送してヤマト運輸と日本郵便に引き渡す。これによってCO2排出量が年間12.7t削減できる。今後、貨物の輸送量やダイヤなどを考慮しながら共同輸送の便数増加を検討する。同時に、他の物流事業者の参画も視野に入れる。

【ヤマト運輸株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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