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環境ニュース[海外]

ドイツ 環境汚染により高いコストが発生することが報告される

地球環境 その他(地球環境)】 【掲載日】2018.12.05 【情報源】ドイツ/2018.11.20 発表

 ドイツ連邦環境庁(UBA)は、環境汚染が引き起こすコストに関する報告書を公表した。ここでは、温室効果ガス大気汚染物質、その他の環境汚染物質が人々の健康を害し、生態系を破壊し、動植物を死滅させる要因となっており、これによって引き起こされる生産ロスや収穫ロス、建物やインフラストラクチャ−への損害により経済的な損失も招いていることが示されている。例えば、二酸化炭素1トンに付き生じる損失は180ユーロとなっており、2016年のドイツの温室効果ガス排出量に換算すると、総費用は約1,600億ユーロとなっている。また、褐炭を燃料に1キロワット時を発電する際には、平均20.81セントの環境汚染コストが発生している。さらに、2016年の交通分野における全排出量では、PM2.5の粒子状物質1トン排出には59,700ユーロ、窒素酸化物の排出1トンでは15,000ユーロのコストが算出されており、これは、PM2.5排出量全体で14億9009万ユーロ、窒素酸化物排出量全体では年間72億9000万ユーロとなっている。クラウツベルガー連邦環境庁長官は、「環境・気候保護対策は環境汚染コスト削減につながり、健康被害や環境負担が減ることにより、次世代に対しても数十億ユーロのコスト削減となる。この事実を、大気汚染や石炭からの撤退に関する議論において忘れてはならない」と述べた。【ドイツ連邦環境省】

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