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環境ニュース[海外]

欧州委員会、加盟国の環境政策実施状況をレビュー

エコビジネス 環境報告書】 【掲載日】2019.04.22 【情報源】EU/2019.04.05 発表

 欧州委員会は、EUの環境政策と法令が加盟国においてどのように実施されているかを示した「環境実施レビュー(EIR)」パッケージを公表した。これは、2017年2月に公表された第1回EIRに続く2回目で、加盟国28か国の状況を分析した国別報告のほか、各国共通の傾向や課題をEUレベルで総括し、改善のための主要優先行動の勧告も加えた報告書などで構成される。EUの主要政策分野、たとえば循環型経済や、自然と生物多様性、大気質、水質、気候変動に関する政策・法令実施状況を詳細に分析しており、たとえば大気質では、さらなる排出削減の必要がある国は窒素酸化物(NOx)で18か国、粒子状物質(PM2.5、PM10)で15か国あることなどが報告された。EIRの仕組みは、加盟国の環境当局が互いの経験から相互に学びあう新たなツールとなるプログラム(Peer-to-peer)も設けており、全加盟国がこれを活用しているという。
 EIRは現行の法令や政策の実施を改善するためのもので、欧州委員会の「より良い規制」政策と連携している。導入以降、多くの加盟国が、国別報告書で特定された優先事項について、国内のEIR対話を開催してきた。法令が実施されない場合、欧州委員会は法的措置をとることができるが、これを避けるため、委員会は法令が適用できるよう加盟国と協力している。【欧州委員会】

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