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環境ニュース[国内]

神栖町の地下水監視調査 モニタリング地点1か所でジフェニルアルシン酸検出

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2005.04.20 【情報源】環境省/2005.04.18 発表

茨城県神栖町の井戸水から高濃度の有機ヒ素化合物・ジフェニルアルシン酸が検出されたことを受け、環境省、茨城県、神栖町がA・B2つの汚染井戸周辺外縁17か所で季節ごとに実施している地下水監視調査で、17年3月1日にB井戸周辺地区南西端のモニタリング孔1か所から1リットルあたり0.0015〜0.0027ミリグラムのジフェニルアルシン酸が検出された。
 このため環境省、茨城県、神栖町は16年7月に「国内における毒ガス弾等に関する総合調査検討会」が決定した、モニタリングと飲用井戸水の安全確保指針に基づき、今回汚染が確認されたモニタリング孔から半径約200メートル圏内でA・B周辺地区外にある(1)井戸水の飲用自粛指導と、(2)未検査の全飲用井戸の調査実施、(3)仮設給水所の設置−−などの対策を行うことにした。
 なお今後は(2)の調査結果をもとに、井戸水汚染の可能性がある範囲を決定し、その周辺で新たなモニタリング孔を設定し継続的なモニタリングを行う方針。
 ジフェニルアルシン酸は戦後製造されていない化学物質で、神栖町には第二次世界大戦中に旧日本軍中央研究所と航空隊の神之池飛行場が設置されていたことがあるため、これらの施設との関連で汚染がおこったと推測されている。【環境省】

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