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環境ニュース[国内]

大気汚染と呼吸器疾患との関係調べる大規模疫学調査を開始へ

健康・化学物質 アレルギー】 【掲載日】2005.04.26 【情報源】環境省/2005.04.26 発表

 平成17年度から、幹線道路周辺の住民を対象に大気汚染と呼吸器疾患との関係を調べる大規模な疫学調査「そら(SORA)プロジェクト」を実施する予定の環境省は、調査の一環として「学童コホート(追跡)調査」の調査研究計画書を取りまとめ、17年4月26日に公表した。
 「そら(SORA)プロジェクト」の「SORA」はStudy On Respiratory disease and Automobile exhaust(呼吸器疾患と自動車排ガスの研究)の頭文字をとって命名された名称。
 プロジェクトの内容としては、(1)小学生を対象に自動車排ガスにさらされている度合いと気管支ぜん息発症の関係の評価を行う「学童コホート(追跡)調査」を17年度から22年度まで実施するほか、(2)小児や成人を対象に局地的大気汚染と健康影響との関係を評価する調査を18年度以降に実施予定。
 今回計画が策定された「学童コホート(追跡)調査」の具体的内容は、(一)推計ディーゼル排気微粒子(DEP)排出強度が一定以上で沿道人口が多い幹線道路を主要大都市圏から複数選定し、(二)調査地域に居住する小学1〜3年生約1万6,000人に調査を依頼。(三)健康影響評価、小学校や住居のアレルゲン調査、自動車排ガスにさらされている度合い(曝露量)の推計、小学校や住居内外の大気汚染物質測定−−を行うもの。
 17年度には基礎データを整備し、18年度以降21年度まで調査対象者の追跡を行うとしている。17年5月16日に開催される疫学調査に関する審査検討会で倫理的観点からの審査を受けた後、17年秋から実際に調査が開始される。【環境省】

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