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環境ニュース[国内]

平成5年以降に埋められたもの? 神栖町で新たにヒ素を含むコンクリート様の塊発見

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2005.07.22 【情報源】環境省/2005.07.22 発表

 茨城県神栖町の有機ヒ素化合物・ジフェニルアルシン酸汚染源調査現場で、平成17年冬に高濃度ヒ素を含むコンクリート様の塊が3つ発見されたことを受け、環境省、茨城県、神栖町が17年7月6日から13日まで、周辺をさらに掘削調査した結果、これまでみつかった塊と連続する塊約27.8トン分と別の塊約6.5トン分が新たに確認された。
 茨城県神栖町のジフェニルアルシン酸汚染問題では当初、神栖町に第二次世界大戦中に旧日本軍中央研究所が設置されていたことから、旧日本軍の毒ガス弾との関連が推測されていたが、冬にみつかったコンクリート様の塊やその周辺からは、毒ガス弾の成分が分解して生成されるジフェニルアルシン酸は高濃度で検出されるものの、毒ガス成分そのものは全く検出されず、毒ガス弾の形状と関連する物質も発見されなかった。
 またコンクリート様の塊の中からは、製造年月が「平成5年6月」と記された空き缶が発見されたため、17年6月29日に環境省で開催された「国内における毒ガス弾等に関する総合調査検討会」では、「5年以降にジフェニルアルシン酸そのものがコンクリートのようなものに混ぜられて投入された可能性が高い」という汚染原因の推定結果が報告されていた。
 環境省によると、今回掘削した土壌の中からも、製造年月が平成5年8月から10月までの飲料用缶が発見されているという。
 なお新たに発見された塊からは簡易分析で最大約5,200ppmの総ヒ素含有量が確認されたが、物質がジフェニルアルシン酸であるかなどの詳細な分析は現在進めているところ。【環境省】

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