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環境ニュース[国内]

第38回ITTO理事会の結果を公表

地球環境 森林の減少】 【掲載日】2005.08.01 【情報源】林野庁/2005.08.01 発表

 2005年8月1日、林野庁は6月19日から21日にかけ、コンゴ共和国のブラザビルで開催された第38回国際熱帯木材機関(ITTO)理事会の結果を公表し、同庁ホームページに掲載した。
 ITTOは熱帯林保有国の環境保全と熱帯木材貿易の促進を両立させることによって、熱帯林を持つ開発途上国の経済的発展に寄与することを目的とした機関で、持続可能な森林経営に関する政策立案活動と造林・森林経営、林地復旧、人材養成などの具体的なプロジェクト活動を行っている。
 今回の理事会には、熱帯木材生産国の加盟国、消費国の加盟国33か国・1地域の代表のほか、オブザーバーとして関係国際機関、木材業界団体、環境NGOらが参加の見込み。
 議題としては、(1)プロジェクト形成・評価への改善措置、(2)「ITTO目標2000(注1)」についての進捗状況報告、(3)持続可能な木材生産・貿易と森林法の施行、(4)森林認証(注2)への取組み、(5)劣化した熱帯林・二次熱帯林の再生・管理・復旧のためのITTOガイドラインの報告、(6)04年活動報告、(7)経済情報・市場情報、造林・森林経営、林産業各常設委員会での新プロジェクト案の審議、承認−−が話し合われた。
 このうち、持続可能な木材生産・貿易と森林法の施行については、04年11月にFAO本部で、ITTOとFAOが森林・林業関連法の遵守を高めるための優良事例開発・適用に関する検討を行ったことを踏まえ、違法伐採問題解決と森林法遵守に向けてどう取組むべきかについての検討結果が報告された。
 また今回の理事会では、29プロジェクト、5つのプレ・プロジェクト(注3)について承認が行われたほか、15のプロジェクト、9つのプレ・プロジェクトへの資金拠出が決議された。

(注1)91年にITTO理事会が採択した目標で、国際取引される熱帯木材の全てを00年までに持続可能な経営が行われている森林から生産されるものにするとしていた。00年開催の理事会で目標未達成が確認されたため、その後も期限を区切らず達成に取り組むことが決議された。
(注2)独立した第三者機関が、適切な森林経営や持続可能な森林経営が行われている森林や経営組織などを一定の基準にもとづき認証する制度。
(注3)本格的なプロジェクトに先立って実施される準備調査的なプロジェクト。【林野庁】

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