黒潮大蛇行が終息

　気象庁は２００５年９月１２日、黒潮大蛇行が０５年８月をもって終息したと考えられると発表した。
　本州南方を流れる黒潮は、０４年７月から東海沖で大きく離岸する大蛇行を開始し、一時は東海沖の北緯３２度より南下して流れる状態が続いていたが、０５年６月ごろからは蛇行の振幅が縮小。８月中旬には大きく蛇行しない流路に切り替わったという。
　今回気象庁は、海洋大循環モデルによる予測や過去の類似事例から、今後短期間で黒潮が大蛇行にもどる可能性は小さく、黒潮大蛇行は終息したと判断したもの。
　なお今回の黒潮大蛇行期間中には、大蛇行が原因と考えられる海面水位の上昇が紀伊半島東岸から東海地方で観測されたほか、静岡県近海のシラス不漁や、三重県、和歌山県近海のカツオ不漁など漁業への影響も発生した。【気象庁】