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環境ニュース[国内]

組換え細菌培養液の土壌流出事故後の措置について、明治製菓を厳重注意

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2005.11.01 【情報源】環境省/2005.11.01 発表

 明治製菓(株)微生物資源研究所(神奈川県小田原市)の敷地内土壌に、遺伝子組換え細菌培養液が流出した件で、文部科学省と環境省は平成17年11月1日、事故後の措置の一部が適切でなかったと、明治製菓を改めて厳重注意した。
 明治製菓微生物資源研究所では17年6月に、培養実験施設内で培養液約400リットルが噴きこぼれ、うち約300リットルが実験室床面、約100リットルが研究所の敷地に流出。
 この組換え細菌に病原性はなく、同社はただちに流出した培養液、土壌の回収、組換え生物不活化処理などの措置をとっていたが、本来「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律(カルタヘナ法)」に基づき、速やかに届け出が必要な事故にもかかわらず、事故の発生については17年10月4日になってからようやく文部科学省に連絡された。
 今回の「厳重注意」は、文部科学省と環境省の要請にもとづき、10月12日に提出された事故の経緯、原因、対策についての報告内容にもとづくもの。
 文部科学省と環境省によると、同社の報告にみられる事故後の措置、再発防止策はおおむね適正と考えられるものであったが、培養液が付着した樹木に遺伝子組換え細菌の不活化処理を行わず、通常の感染性廃棄物として廃棄物処理業者に引き渡していたことが、適切ではなかったという。
 なお文部科学省と環境省は事故の報告が遅れたことについても、改めて注意を行うとともに、同社に再発防止措置の徹底を求めた。【環境省】

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