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環境ニュース[国内]

25本の決議採択 ラムサール条約第9回締約国会議

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2005.11.22 【情報源】環境省/2005.11.18 発表

 2005年11月8日から15日にかけて、ウガンダのカンパラでラムサール条約第9回締約国会議が「湿地と水:命を育み、暮らしを支える」という副題の下に開催された。
 ラムサール条約は正式名称を「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」といい、水鳥をはじめとする湿地生態系生物多様性保全に向けて、人間と湿地が共生する湿地の「賢明な利用」を行うとの方針の下、各国が取るべき措置を規定している条約。
 今回の会議には、締約国約120か国の政府代表、国際機関、NGOのメンバーらが約1,000人が参加。
 各締約国から提出された国別報告書にもとづき、条約履行状況について事務局から報告が行われたほか、(1)重要湿地リスト拡充のための戦略的枠組み・ガイドラインの改正、(2)高病原性鳥インフルエンザに対応した湿地・水鳥の管理、(3)条約の効果的履行のための手段として地域フォーラム活用を呼び掛ける決議−−など、計25本の決議が採択された。
 なお、重要湿地リスト拡充のための戦略的枠組み・ガイドラインの改正では、景観や伝統など湿地の文化的価値をラムサール条約の湿地登録基準1(注1)に含めるという提案が実らず、他の決議のガイダンスとして示されるに留まったが、一方で湿地が鳥類以外の動物種の地域個体群の1%以上を支える場合に適用する基準が登録基準9として追加された。
 また、会議の初日にあたる11月8日に、日本の湿地20か所がラムサール条約に基づく「国際的に重要な湿地」として登録され、事務局から関係する地方自治体関係者に対し認定証の授与が行われた。

(注1)特定の生物地理区を代表するタイプや固有のタイプの湿地、または希少なタイプの湿地。【環境省】

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