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環境ニュース[国内]

志賀原発2号機で原子炉隔離時冷却系の弁トラブル、ばねのずれなどが原因

エネルギー 原子力】 【掲載日】2006.02.08 【情報源】原子力安全・保安院/2006.02.08 発表

 営業運転開始に向け、試運転を行っていた北陸電力(株)志賀原発2号機(改良型沸騰水型:定格電気出力135万8,000ロワット)で平成18年1月に原子炉隔離時冷却系の蒸気供給隔離弁の動作不良が確認され、原子炉を手動停止した件について、北陸電力は18年2月8日、原子力安全・保安院に原因と対策に関する報告書を提出した。
 原子炉隔離時冷却系は原子炉への給水が停止するトラブルが発生した場合に炉内の水位を維持したり、原子炉冷却材が失われた時に炉心を冷却するための設備。
 志賀原発2号機は次の試運転開始にむけた、原子炉起動操作を1月25日から開始し、26日に原子炉隔離時冷却系の蒸気供給隔離弁の開閉試験を行っていたが、2個ある隔離弁のうち1個が全閉できないことが確認され、弁を詳細に点検するため手動停止を行ったもの。
 今回の報告では、弁が閉まらなかった原因を、弁のモータを動かす電磁接触器のばねが本来の位置からずれるとともに、接触機の接点がわずかに溶着したことで、弁のモータに「閉」信号が伝達されず、作動しなかったためと推定。
 対策としては、(1)接触器を新品に取り替えること、(2)類似構造の接触器でばねがずれたものについて、ばねを元の位置に戻すこと、(3)接触器やこれを収納する盤の点検清掃時にばねの位置を確認するよう手順書に加えること、(4)法令や原子力安全・保安院内規の内容について周知徹底を行うこと−−が示されており、保安院もこれを妥当とする判断を示している。【原子力安全・保安院】

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