一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

生物検定法によるダイオキシン類測定「精度管理の手引き」まとまる

健康・化学物質 ダイオキシン】 【掲載日】2006.03.23 【情報源】環境省/2006.03.23 発表

 環境省は平成18年3月23日までに、生物検定法を使ってダイオキシン類の環境測定を実施する機関が精度管理の観点から講ずべき措置を定めた「ダイオキシン類の環境測定に係る精度管理の手引き」をまとめた。
 ダイオキシン類の測定について従来は、高分解能ガスクロマトグラフ質量分析計による測定が行われていたが、この方法は分析に多くの時間や費用がかかるため、低廉で迅速な簡易測定法として、生物検定法の開発・導入が期待されている。
 このため環境省では、16年12月に「ダイオキシン類対策特別措置法施行規則」の一部を改正し、ダイオキシン類測定の一部に生物検定法による測定法を追加するとともに、17年9月には、この規則で環境大臣が定めるとされていた簡易測定法の具体的な方法を告示、施行している。
 今回まとまった「手引き」は2部構成で、「第1部総括的事項」では、精度管理を行う上で必要な組織、内部監査、教育・訓練、文書・記録の統一的管理、不適切な操作が行われた場合の対処方法−−など品質管理システムの内容、業務の進行管理、標準作業手順書の作成など品質保証・品質管理に関する事項、品質保証・品質管理の計画と結果報告など−−について記述したほか、「第2部各論」では試薬・器具・装置、施設の管理、試料採取、試料の前処理、生物検定法による測定、定量結果の確定、結果の報告など−−作業段階ごとに精度管理の観点から必要な事項を示している。
 なお、この「手引き」の策定にあわせ、環境省の「ダイオキシン類に係る生物検定法マニュアル(注1)」も精度管理に関して「手引き」も参照するよう、文言を追加する改定を行った。
 環境省では、ダイオキシン類の環境測定に関する精度管理の普及措置として行っているダイオキシン類の請負調査受注資格審査に際して、18年度後期から「手引き」を取り入れた資格審査を行う予定。

(注1)廃棄物焼却炉の排出ガス、ばいじん燃え殻に含まれるダイオキシン類を測定する4種の生物検定法の詳細測定手順を示したもの。17年の簡易測定法の告示・施行にあわせて作成された。【環境省】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク